ふれあい特集号vol.42(デジタルブック版)
9/24

三澤 私はワインを造っていますが、アルコールには人をリラックスさせる不思議な力がありますよね。一杯のワインが、それまで言えなかった一言を後押ししてくれたり、より心を開き合えるようにしてくれたりすると思うんです。山梨のワインがそんなお手伝いをできればいいなと思います。萩原 お酒って、人と人とをつないでくれますものね。お酒の席に山梨のワインを持って行くことがあります。とても喜ばれますし、そこから人の輪が広がることも多いですよ。小野 お客さまの心と向き合う仕事をしていると、人は心が穏やかになると、誰かに喜んでもらいたいという気持ちが生まれて、表情や物腰にも変化が表れてくるのが分かります。この穏やかな気持ちというのが、女性が美しくなる秘訣なのかなと。ここ山梨には、心を穏やかにしてくれるものがいっぱいあります。豊かな自然、フルーツ、ワイン、水…。そして自分だけでなく誰かにも、この魅力を教えてあげたいという09ふれあい気持ちにさせてくれます。私自身よく美味しいものに出会うので、気が付くとみんなに贈ってばかりです。萩原 モモやブドウをいろんな方に贈ると、みんなすごく元気な声で連絡をくれる。その声から、今、笑顔だなって分かるんです。それがうれしくて私もまた元気になる。山梨の魅力を通して、できるだけ多くの人に笑顔を届けたい。山梨には、人を元気にしたり笑顔にしたりする力のある、魅力的なものがいっぱいありますからね。萩原 山梨県は温泉も多く、水の生まれる場所でもあります。それなら食育ならぬ「水育」があってもいいかなと。水泳は水が無ければできないスポーツなので、水に感謝しながら、山梨の水の豊かさと大切さを伝えていく活動をしていけたらと思います。三澤 今は世界でワインを造っていない地域の方が珍しい時代ですが、山梨の醸造家には「山梨だからこそ出せる味をワインに詰めたい」という思いの方がとても多いと感じます。世界に「山梨に甲州ワインあり」と言わせる山梨らしいワインを造ることが、私にとっても大きな課題です。去年より良いワイン、来年は今年よりも、もっと良いワインを造って山梨のワインの素晴らしさを広めたいですね。小野 最近は頑張り過ぎている女性が、とても多いと思うんですよね。ですから自然との触れ合いによって、心の緊張をほぐしていく方法をうまく伝えていけたらなと思っています。私は服装や気持ちを構えずに森へ入るようにしています。そういう姿を通して「そんなに気軽でいいんなら私もできそうだな」と思ってもらいたい。そんな穏やかな気持ちになれる場所・山梨を発信していきたいです。 三澤彩奈さん ワイン醸造家甲州市生まれ。フランスで栽培醸造上級技術者の資格を取得後、世界各地で修業を重ねる。初めて手掛けた「グレイスメルロ2006」が、アジア最大の国際コンクール「ジャパン・ワイン・チャレンジ」で最優秀国産ワイン賞を受賞。世界的な活躍が期待される若手醸造家。小野なぎささん 森林セラピスト東京都出身。大学在学中から心の健康と森の癒やし効果の研究を始める。卒業後さまざまな労働者の心の問題に触れ、地域と企業を結ぶコンサルティング活動を行う。現在は(株)グリーンドックに所属。「保健農園ホテル フフ山梨」を中心に全国で活動中。笑顔の理由(わけ)は山梨でした「ハギトモ物語」掲載中豊かな土地がもたらす恵みに触れることで幸せな気分になり、どんな時でも笑顔になれる。そんな山梨の地域資源を心温まるトーンで紹介。ぜひご覧ください。美しさの秘訣は穏やかな心にあり山梨のイメージアップに向けてできること検索やまなしブランドイメージ【問い合わせ先】 観光企画・ブランド推進課 TEL 055-223-8876 FAX055-223-1574「女性を美しくする山梨県」公式ホームページひ けつ

元のページ  ../index.html#9

このブックを見る