ふれあい特集号vol.37(デジタルブック版)
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内船歌舞伎をしっかり受け継いでいきたい熱い思いを胸に舞台に立つdeやまなし輝く5南部町内船歌舞伎保存会千頭和 麻衣 さん 暑い夏が終わりに近づくころ、県内一のお茶どころ南巨摩郡南部町に、歌舞伎の季節がやってきます。毎年12月第一日曜日に行われる「内船歌舞伎」の定期公演に向けた練習が始まるのです。 千頭和麻衣さんは、この内船歌舞伎を受け継ぐ貴重な若手の踊り手です。内船歌舞伎保存会のメンバーとなったのは高校を卒業した4年前。地域で行われた防災訓練の時に声を掛けられたのがきっかけです。 「歌舞伎を演じるなんて思ってもみませんでした。ただ、誘われた時は迷わずやってみたいと思ったんです。化粧をしてもらい衣装に袖を通すと、普段とは別の自分に変わっていく感じがしますね。幕が開くまでは緊張しますが、一旦舞台に立つと役になりきることができ、とても楽しいです」 歌舞伎について生き生きとした表情で語る麻衣さんから、伝統ある内船歌舞伎への熱い思いが伝わってきます。内船歌舞伎保存会の皆さんと08うつぶな

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