ふれあい特集号vol.36(デジタルブック版)
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  14地下水および水源地域の保全に関する条例が施行されました 私たちの生活や、さまざまな企業の生産活動などに欠くことのできない 。この条例では、貴重な水資源の健全な循環を維持していくために、県、事業者、土地所有者が果たすべき責務や県民の皆さんの役割のほか、地下水の適正な採取や水源地域における適正な土地利用の確保などについて定めています。 地下水や水源地域を保全し、私たちの生活を支えている大切な水を将来にわたって守っていきましょう。地下水地中へ浸透河川への流出雨、雪など下流へ蒸発蒸発蒸発地下水を取り巻く状況 私たちの住む山梨県は、生活用水の半分を地下水に依存しています。 地下水を取り巻く状況は、降水量など自然環境の変化や、森林・農地の荒廃、田畑の宅地化などにより変わりつつあります。これらの変化が地下水にどのような影響を与えるのかを把握し、必要な対策を講じていくことが求められています。 また、国際的な水不足への懸念等を背景とした国内外の企業などによる山林買収の動きを受け、水源地域内の土地売買の実態を注視していく必要性が高まっています。 だからこそ今、県と市町村、県民の皆さんが一体となって、貴重な資源である水の保全に取り組む必要があります。山梨県の生活用水の水源内訳(上水道・簡易水道)出典:平成22年度水道統計  (山梨県)地下水53.7%その他18.4%地表水27.9%水源地域水循環のイメージ地球上の水は、海や陸から蒸発して雲となり、雨や雪として地上に降り注ぎます。一部は川となり、他は地中に浸透して地下水としてたくわえられ、湧き水などとして川や海に流れ出ます。このように水は絶えず循環し、私たちの営みを支えています。(河川、湖沼、ダム貯水など)海水

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