ふれあい特集号vol.35(デジタルブック版)
10/24

  10やまなしの-知られざる魂-偉人たち11ぎだんふうき野口小蘋《宜男富貴図》明治後期(部分)宜男とは男子を多く産むことの意で、ユリ科の萓草(かんぞう)で象徴している。また、華やかさを意味する富貴は、牡丹で表現。花、蝶とも、細密に描かれているこの花鳥画は、小蘋が博物にも精通していたことを物語っている18471917しょうひん女性で初の帝室技芸員となり明治から大正にかけて活躍した南画家・小蘋。「南画の女王」として世に残した数々の作品は、気品に富んでいる。

元のページ  ../index.html#10

このブックを見る