ふれあい特集号vol.34(デジタルブック版)
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  04水力山梨の水資源を小水力発電に活用する若彦トンネル湧水発電所人類の明るい未来を担うクリーンエネルギー開発。山梨の今後の動向に期待しています。 「最先端の技術も素晴らしいが、地の利を最大限に生かしている点にも感動しました。自分たちが使うエネルギーを生み出してくれるとなれば、自然がさらに大切に愛おしく思えてくるわけで、環境保護にもつながる理想的な展開ですよね。山梨では、以前から恵まれた自然に着目し、クリーンエネルギーを推進してきたからこそ、〝今〞があるのだということも実感しました」と、細川さん。「これはすごいことなんですから、山梨の皆さんは、こうした取り組みをもっと誇りに思ってもいいんじゃないかな。『2050年頃までにエネルギーの自給自足』をという大きな目標も、山梨ならきっと達成できるはず。応援しています」と、心強いエールをいただきました。「自然の力を最大限生かすことが、これからのクリーンエネルギーの在り方のヒントになる」と細川さん▼▲平成22年4月に運転を開始した「若彦トンネル湧水発電所」こんなにコンパクトな設備で約140軒分の年間使用電力量に相当する発電ができる 太陽光発電と並んで普及を進めているのが、豊富な水資源を利用した小水力発電。細川さんが訪れたのは、御坂山地の豊かな自然の中にある「若彦トンネル湧水発電所」。若彦トンネル掘削に伴って発生した湧水を利用し、年間51万 時、一般家庭約140軒分の使用量に相当する電力を発電しています。少ない水量で発電する仕組み、年間を通して安定した発電量などに感心した様子の細川さん。 「身近なところでエネルギーを生み出すという形態は、素晴らしい。こういった取り組みに、大いなる可能性を感じます」と感慨深げです。キロワット▼

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