ふれあい特集号vol.31(デジタルブック版)
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各世帯にお配りした冊子には完成作品「優」が掲載されております32012年を迎え、  山梨にエールをお願いします。 昨年は東日本大震災があり、山梨でも観光客が大幅に落ち込むなど打撃を受け、さらに、台風でも大きな被害が出た、大変な1年だったと聞きました。そこで、新たな年が少しでも良い年になってほしいとの気持ちを込めて、皆さんに「優」という一文字を贈ります。「優」って、「人」が「憂」いに寄り添っているように見える。本当に優しい人って、他人の悲しみに寄り添える人だと思います。でも、他人に優しくするためには自分自身がしっかりしていないと。だから、一人一人が幸せになって、人の憂いに寄り添えるようなゆとりを持ちたい。困難な状況で、思い通りにいかなくても、一歩ずつ前進していけば、必ず明るい将来への道が開けるはずです。西嶋手漉和紙との出会いは? 7年ほど前に、山梨の伝統工芸を紹介するNHKのテレビ番組に出演した際に初めて知りました。繊細な墨のにじみ具合が気に入って、それ以来、西嶋の和紙を使わせていただいています。甲州雨畑硯のことはご存じでしたか? 実は、洗練されたデザインのかっこよさに惹かれて、ずっと憧れていたのが雨畑硯です。今回、念願の産地を訪ねて作り手の方のお話を伺うことができ、強い感銘を受けました。武田さんにとって、   書道の魅力とは? 書道と聞くと、お手本を忠実に写すという「習字」の印象が強いと思いますが、実は基本を習得したその先には自由な表現を楽しめる、素晴らしい世界が待っています。クリエーティブで、芸術的で僕にとっては最高の自己表現の手段なんです。山梨県に対する印象は? 僕の名字は「武田」で、母の旧姓が「甲斐」なんです。「山梨とは、きっと何か縁があるんじゃないか?」と自分では思っているんです(笑)。山梨は県名に果物の「梨」という字があって、実際に有名なフルーツ王国。加えて、山も、川も、空も清らかでとても美しい。僕の中では”イメージが良い県ランキング“の1、2位を争うくらい大好きです。うれ

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