ふれあい特集号vol.31(デジタルブック版)
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 構成資産とは、世界文化遺産となりうる対象の「顕著な普遍的価値」を具体的に証明するものとして選ばれた資産です。 世界文化遺産登録を目指す「富士山」は、富士山域をはじめ、文化財として指定された山梨・静岡両県にまたがる25の資産から構成され、富士山の普遍的価値は、構成資産に基づき証明することになります。 皆さんも、ぜひ、構成資産を訪れ、文化的価値を持つ「富士山」を身近に感じてみてください。登録に向けて登録に向けて登録に向けて信仰や芸術を生み出した山として、世界に二つとない価値を持つ「富士山」。その価値を保全し人類共通の財産として未来に引き継いでいくため、山梨・静岡両県および関係市町村は、富士山の世界文化遺産登録を目指しています。 昨年9月末、日本政府からユネスコ(国連教育科学文化機関)へ推薦書暫定版が提出され、今後早ければ平成25年夏、世界文化遺産として登録されることが期待されています。 信仰や芸術を生み出した山として、世界に二つとない価値を持つ「富士山」。その価値を保全し人類共通の財産として未来に引き継いでいくため、山梨・静岡両県および関係市町村は、富士山の世界文化遺産登録を目指しています。 昨年9月末、日本政府からユネスコ(国連教育科学文化機関)へ推薦書暫定版が提出され、今後早ければ平成25年夏、世界文化遺産として登録されることが期待されています。 遥拝所に祀られていた浅間大神を起源とし、16世紀半ばには社殿が整っていたとされる。1730年代に富士講の指導者・村上光清の寄進により修復工事が行われ、現在の景観の礎が形成された。北口本宮冨士浅間神社【富士吉田市】 富士山の伏流水による八つの湧水池。 富士山信仰に関わる巡礼地として八海それぞれに八大竜王を祀っている。道者たちはこの水でけがれを祓った。忍野八海【忍野村】御師住宅(旧外川家住宅)【富士吉田市】1953年、国の重要文化財に指定された本殿へと続く「拝殿」は下段の忍野八海 第5番の霊場「湧池」巡ってみよう構成資産巡構成資産巡構成資産を登録に向けて登録に向けて登録に向けて登録に向けて」Fujisan芸術の源泉 古より日本人は、噴火を繰り返す富士山を神が宿る山として畏れ、噴火を鎮めるために富士山の麓に浅間神社を建立しました。 噴火活動が沈静化する平安時代後期になると富士山は、日本古来の山岳信仰と密教などが習合した「修験道」の道場となりました。室町時代後半には、修験者とともに一般庶民も登拝するようになりました。また富士山を神聖な山として登山する「富士講」という信仰集団も生まれ江戸時代中期には関東を中心に大流行し、多くの人々が富士登山や富士五湖などの霊地の巡礼を行うようになりました。 明治に入ると女性の山頂登山も解禁となり、多くの登山者が山頂を目指すようになりました。信仰の対象 文化的価値を持つ「富士山」絹本著色富士曼荼羅図(富士山本宮浅間大社蔵)室町時代の富士山への登拝の様子が描かれているお しと がわ け富士スバルライン山中湖IC河口湖IC富士吉田IC中央自動車道富士急行線山中湖河口湖西湖精進湖138139冨士御室浅間神社富士吉田市歴史民俗博物館東富士五湖道路忍野八海船津胎内樹型 吉田胎内樹型 ●●●●●河口浅間神社旧外川家住宅137本栖湖北口本宮冨士浅間神社吉田口登山道●●●12

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