vol.19(平成21年1月1日発行)
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 豊かな自然に囲まれた小淵沢のアルソア本社。ここで働く西山さんと川島さんは、それぞれ県外から移住してきました。  西山さんは研究者として就職するまでは山梨とはまったく縁がなかったそうですが「山梨にきて、自然の大きさ、美しさに感動しました。今はここでずっと暮らしたいと思っています」と優しい笑みを浮かべます。  一方、川島さんは仕事を通じて山梨に触れ、山梨が気に入って移住してきました。「私は山梨の人が好きなんです。面倒見がよくて、良い意味でお節介で、人間性が濃いんですよね。山梨ではそんな人間関係の中でコミュニケーションを楽しみながら過ごすことができます」  二人は休日も山梨で過ごすことがほとんど。西山さんは「冬は会社帰りにそのままスノボに行って温泉に入ってくることもあります。夏も乗馬やテニス、ドライブなど楽しみがいっぱい。山梨は若い人が遊ぶところがないなんてウソですよ」。都会で働く自分は想像できないというくらい、山梨暮らしを満喫しています。  川島さんは「このあたりは森の中に隠れた名店が多いですが、そういう店を探して食べ歩くのが好きですね。あとは温泉。山梨は温泉が多いので温泉好きの私にはたまりません」といいます。「県外に出張に行くこともありますが、特急電車・高速道路ともに便利ですね。落ち着いて暮らせる一方で、都心にも出かけていきやすい、そういうバランスの良さも山梨の魅力です」  楽しみ方はそれぞれですが、二人ともここでしかできないことを見つけて山梨暮らしを楽しんでいます。  昔懐かしい里山の風景が広がる山梨市矢坪地区。埼玉県にお住まいの藤敦美智子さんは、週末になるとこの地を訪れ、山梨市空き家バンクを通じて購入した築80年の古民家でゆったりとした時間を楽しんでいます。  「ここは自分だけの時間を楽しめるとても贅沢な場所ですね。ここに来るようになって仕事や家事などの日常生活もとても充実しています」  時間をかけて自分で古民家に手を入れていくのもここでの楽しみのひとつ。  「完成しなくてもいいんです。障子を張ったり、少しずつ手を入れて楽しんでいます。ほかにも味噌を仕込んだり、炭を焼いたり。最近は林道をドライブするのが好きで、早起きして山に入り、帰りには温泉に寄ったりもしています。楽しいことがたくさんあって、週末しか山梨に来られないのが本当に残念です」  ご近所さんとのお付き合いもまた、田舎暮らしの楽しみ。「近所の方と、縁側でお茶を飲みながら世間話をするのも楽しいひとときです。みなさん穏やかで明るくて温かく見守ってくださいます。この地を選んで本当によかったなって思います」  都会のような便利さはありませんが、ここでは生活そのものを楽しんでいるという藤敦さん。「ちょっと不便を楽しむ生活が、とても心地良いですね。味噌や炭も自分で作ると愛しいんですよ」縁側に座って大好きな景色を眺めながらそう語る藤敦さんは、とても幸せそうな笑顔を浮かべていました。 山梨市 Michiko Fujitsuru藤敦美智子さん 自然にも、人にも、 暮らしにも、 すべてにくつろぎがある ちょっと不便を楽しむ 生活が、心地いい グリーンカフェ やまなし やまなしライフの 情報はこちらで  県では、東京日本橋にある「富士の国やまなし館」に、やまなしライフ(山梨での暮らし方)相談窓口「グリーンカフェやまなし」を開設しています。 この窓口では、「空き家バンクなどの住居情報」「二地域居住を始める方への支援情報」「お試し居住体験や田舎体験ツアーの情報」「グリーンツーリズムなど農山村体験情報」などの紹介と相談に応じています。やまなしライフ 相談会  県では、山梨で田舎暮らしを考えている方を対象にした「やまなしライフ相談会」を開催します。田舎暮らしを始めるときに心配になる、住宅情報、病院や学校などの生活に関する情報、お試し居住施設や市民農園の情報、就職や就農の情報などを提供し、相談に応じます。●日時:平成21年1月 24日(土)10:00~18:00、 25日(日)10:00~17:00●場所:日本橋プラザビル3階会議室 (東京都中央区日本橋2-3-4)北杜市長坂町 Kouhei Nishiyama西山晃平さん 甲府市 Takebumi Kawashima川島建文さん 05ふれあい

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