vol.19(平成21年1月1日発行)
11/24

ワイン産地の魅力を楽しむ  本県には、峡東地域のブドウ産地を中心に約80のワイナリーがあります。 ワインはその土地の気候や風土、文化や歴史、またそこに暮らす人々の生活など、さまざまなものと関わりながら造られます。 そこで、県では、ワインの魅力をより深く知ってもらうため、ワイン産地を巡りながら造り手と交流したり、ワインや郷土の料理を味わうなど、その土地の生活文化そのものを楽しむ「ワインツーリズム」を推進し、地域やワイン産業の活性化につなげていきます。 1本のワインが、産地を育てていく。 ワインツーリズムを、そのきっかけづくりに。 ワイナリーのブドウ畑を見学する参加者ワイナリーで造り手と交流する参加者ワインツーリズム2008  山梨独自のワインツーリズムの発信、定着を目指して、昨年11月8日に甲州市勝沼町を中心に「ワインツーリズム2008」が開催されました。  民間会社や地元NPOを中心とする実行委員会に対し、県と甲州市が支援し、ルートの設定、ガイドブックの作成、周遊バスの運行などを行い、約1,500人の方々にワイン産地の魅力を楽しんでいただきました。 ワインツーリズム2008実行委員会 笹本貴之さん Takayuki Sasamoto代表  今回のイベントでは、参加者のみなさんに事前にガイドブックで予習をしてもらいました。「当日はガイドブック片手に自らルートを選んで気になるワイナリーを探し、その中からお気に入りの一本を見つけてください。そして購入してください。」というこれまでにないスタイルの企画でした。参加者が自ら動く、ということを提案したのです。  参加してくださった多くの方が、ワイナリーの雰囲気や造り手との交流、ブドウ畑など、ワインの背景も楽しみながら„自分の一本“と出会えたようで、その結果として各ワイナリーの売り上げも非常に良かったようです。 これだけ多くの人に楽しんでもらえたのは、やはり地元が持っている力のおかげです。私たち主催者側はガイドブックの製作やバスの手配などインフラ整備をしただけで、地元の住民やNPO、行政、ワイナリーなど、地域に力があったからこそ実現できました。 まずは3年間、このスタイルでイベントを続け、参加者のみなさんが日常的に山梨のワインやワイナリー巡りを楽しんでもらえるようになればうれしいです。  ワインツーリズムという旅は、実はお気に入りの一本のワインに出会う一番の近道だと思います。そうやって見つけ出した一本のワインが、この産地を育てていきます。そのきっかけづくりになればと思っています。 エスカルゴ(甲州牧丘風) 材料【1人前】 ・白コンニャク(牧丘産)…1/4枚(50g) ・粉末ホタテだし(または粉末コンソメ)   …小さじ1 ・塩…少々 ・コショウ…少々 ・ニンニクみじん切り…大さじ2 ・バター(またはオリーブオイル)…大さじ2 ・パセリみじん切り…少々 ・レモンくし形切り…1/4個 作り方 ①コンニャクは塩ゆでして水で冷まし、まな 板の上で竹串4~5本を束にして突きさし、 棒でたたいた後、8mm角に切る。 ②鍋にコンニャクを入れ、ひたひたに水を入 れて、粉末だしを加え、汁気が無くなるま で煮詰め、軽く塩、コショウをする。 ③たこ焼きの鉄板の穴に、コンニャク、ニン ニク、バターを入れ、火にかけ、ニンニクの 香りがしてきたら火を止め、パセリをちらし て食卓へ。レモンをしぼっていただく。  県産ワインに合う料理コンテスト(山梨礼讃実行委員会主催)が行われ、グランプリに町田綾子さん(甲州市)が創作した「エスカルゴ(甲州牧丘風)」が選ばれました。山梨市牧丘地区産の白コンニャクを焼いてエスカルゴ風に仕立てたこの料理は、県産ワインにピッタリの一品。お正月のおもてなし料理にいかがですか。 11ふれあい

元のページ  ../index.html#11

このブックを見る