富士山公式ガイド2023日本語版
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◀ 5分 ▶◀ 5分 ▶分 ▶分 ▶金明水 3 300 3 355◀ 20分  ◀ 20分    15分 ▶  15分 ▶◀ 1◀ 1東海自バス士富合五ンイラル田目 1922田貫湖キャンプ場天子の森キャンプ場  ◀◀分分分分  ▶▶ ◀◀分分▶▶ 330000お鉢めぐりお鉢めぐり 麓からの登山道の他に、富士山には五合目と山頂にも巡礼の道があった。“天地の境”とされる五合目・六合目の山腹を一周する「御中道」と、“内院”とされる山頂の火口を中心に八峰を巡る「お鉢めぐり」である。 「御中道」は、修験道の開祖「役行者」により始められたともいわれ、富士講の開祖とされる「角行」も行っていたことから、富士講の修行の道となり、特に富士山頂に3回以上登った者しか通ることが許されなかったという。 お鉢めぐりと違い、現在では御中道を一周することはできないが、富士五合目奥庭スバルライン五合目から御庭周辺には散策コースが整備され、密かに人気の高いトレッキングコースとなっている。標高2,200〜2,400mに広がる森林限界の富士山の自然とダイナミックな眺望を満喫できる。厳しい風雪の影響でミニチュア化し変形した亜高山帯の樹種に、自生するシャクナゲやコケモモが色を添え、まさに富士山という偉大な自然が生みだした庭園。混雑する登山道を片目に、天地境の道をゆっくり味わえ、富士山の登山シーズンが終ったあと周囲のカラマツが黄葉する頃まで楽しめるのも魅力だ。吉田ルート吉田ルート須走ルート須走ルート御殿場ルート御殿場ルート静 岡 県山 梨 県30大沢崩れ西安河原剣ヶ峰剣ヶ峰3775.63775.6白山岳白山岳37563756庄内院久須志岳久須志岳雪岩3731久須志神社吉田須走拝所吉田須走拝所万年雪虎岩浅間大社奥宮村山大宮村山大宮拝所拝所浅間岳浅間岳37223722馬の背鰶池銀明水三島ヶ嶽三島ヶ嶽37343734富士宮ルート富士宮ルート駒ケ岳駒ケ岳37183718富士宮口五合目 ▼ 内院3537大日岳大日岳37343734伊豆岳伊豆岳37493749荒巻成就岳成就岳37333733賽の河原東安河原山頂郵便局▼ 御殿場口新五合目タカデッキ陣馬天地境の道と天空の道(御中道とお鉢めぐり)金明水内院深さが8合目にまで達するという富士山の火口の底は「内院」、または「大内院」と称され、富士浅間大社により足を踏み入れてはならない禁足地とされている剣ヶ峰富士山八葉の最高峰であり、日本最高所の3,776m地点がある。かつて日本の気象観測を担った富士山測候所の前に、二等三角点と三七七六の碑が建っている。富士山本宮浅間大社奥宮(大日社)大宮・村山口の頂上にある。平安時代の修験者「末代上人」が山頂に建立した大日寺が起源とされ、現在は富士山本宮浅間大社の奥宮になる。富士山の八合目から上はこの奥宮の神域とされている。久須志岳・久須志神社富士八峰の一つで江戸時代には「薬師ヶ嶽」と称されていた。明治以降、久須志と呼び変えられた。吉田口・須走口の頂上となる。かつての薬師堂である現在の久須志神社は富士山本宮浅間大社奥宮の末社。安河原(賽の河原)荒涼として河原のような景観から「賽(さい)の河原」と呼ばれていた。江戸時代の絵図から、道者によって溶岩の石塔が幾つも積まれていたことがわかる。虎岩銀明水かつて山頂部の井戸に湧いていた霊泉。霊験あらたかな「御山水」として、参拝者が竹筒などに汲んで持ち帰っていた。

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