富士山公式ガイド2023日本語版
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16時代は古代から、中世、そして近世へ。激しい噴火活動がおさまってくると、まず富士山を目指したのは山に籠って厳しい修行をする、山伏こと、「修験者」たちでした。時を経て、富士山に登拝する一般の「道者」も増えはじめます。この流れに火がつくのが、江戸時代。庶民による富士山信仰、「富士講」の隆盛です。富士山はより身近な存在として大衆にひらかれ「講」を組むことで、誰もが富士山を目指せるようになりました。麓の町には「御師町」という富士山信仰の一大聖地ができ江戸から「富士みち」を旅してくる各講の道者で、大変にぎわいました。信仰の大衆化/富士吉田エリア富士講3

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