やまなし花の名所ガイドブック(デジタルブック版)
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やまなしの花の生産15やまなしの花の生産やまなしの花の生産Flower Map●県の中央から北西部方向に広がる地域で、甲府盆地の標高250mから長野県境に近い1,000mを超える地域まで標高差が大きく、気侯条件も変化に富んでいます。●特に八ヶ岳南麓には、花きのハウス団地が形成され、夏の冷涼な気象を生かした花きの栽培が行われています。●コチョウランやシンビジウムなどの洋ランをはじめ、シクラメンやニューギニアインパチェンス、クリスマスエリカなどの鉢花や、春から秋までを彩る花壇苗、スターチスやピラミッドアジサイなどの切り花が栽培されています。 山梨県の花き生産は、大消費地に近い立地条件や日照時間の長い内陸的気侯条件、平坦地から高冷地まで標高差のある地形など、恵まれた環境条件を活かして発展してきました。特に、高冷地の夏期冷涼な気象や寒暖差などを活かした洋ラン類の生産は、全国で第5位の出荷額を誇り、品質面でも日本を代表する産地となっています。 また、生産者の高い栽培技術により、施設栽培を中心にシクラメン、アッサムニオイザクラなどの鉢花や、バラの切り花などが生産されています。 県では、主要品目の安定生産を図ることに加えて、クリスマスエリカやピラミッドアジサイなどの県オリジナル品種の開発・育成ならびに商品化を推進しています。中北地域Area 01中北地域Area 01峡東地域Area 02富士・東部地域Area 04峡南地域Area 03●県の中東部に位置し、標高は255mから800mにわたり、平坦地から高冷地まで扇状地を中心とした起伏の多い地形を有しています。●盆地特有の立地を活かし、コチョウラン、シンビジウム、パフィオペディラムなど多様な洋ランをはじめ、シクラメンなどの鉢花、バラ、キク、アルストロメリア、トルコギキョウなどの切り花、初夏から秋出しの花壇苗が栽培されています。峡東地域Area 02●県南部に位置し、耕地は標高250mから1,000mまで広がり、甲府盆地の南部を除いては、そのほとんどが山間傾斜地となっています。●身延町特産のナンテンをはじめ、直売所向けのパンジー等花壇苗や、盆彼岸を中心とした様々な切り花の生産が行われています。峡南地域Area 03●県東部に位置し1都3県に隣接しており、標高約200mの桂川流域から約1,000mの富士北麓地域まで標高差があり、様々な気候条件を有しています。●基幹品目であるアッサムニオイザクラ、ミニコチョウラン、シクラメン、エリカ類を中心に、様々な鉢花類が施設で栽培されています。花壇苗の秋出しビオラは、広域的な産地形成がなされ、市場からも高い評価を得ています。富士・東部地域Area 04市川三郷町富士川町早川町身延町南部町道志村西桂町山中湖村忍野村富士河口湖町鳴沢村上野原市小菅村丹波山村甲府市中央市大月市富士吉田市甲州市都留市山梨市笛吹市韮崎市北杜市南アルプス市甲斐市昭和町

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