50年のあゆみ
49/68

山梨県消防学校が開校50周年を迎えられましたことに心からお慶び申し上げます。 平成26年4月に私たちは、この歴史ある山梨県消防学校の門をくぐり、年齢・出身地も違う人たちが山梨県内から集まり、期待と不安、様々な思いを胸に消防士としての人生が始まりました。下は高校卒業、上は社会人経験者と年齢層が幅広く、打ち解けるには少し時間が掛かりましたが、日々の訓練や寝食を共にするうちに、知らぬ間にお互いが助け合い、仲間意識が高まりかけがえのない絆が生まれていきました。 私は、前職が消防という事で総代という重役に就くこととなり、訓練生として「教わる」事は勿論、自分が前職で培った技術や知識を「教える」よう心掛けて消防学校生活を過ごしていました。 消防学校の6箇月間で、数えきれな いほどの問題が発生しました。しかし、 その問題を解決していく事で、57期 全員が歩幅は狭かったかもしれませ んが、一歩一歩成長していけました。それも、適切なアドバイスを下さった心温かい教官方のおかげであると今でも感謝の気持ちで一杯です。また、私にとっては、人をまとめるという事の難しさ、引っ張っていく難しさを思い知らされた6箇月間であるとともに、消防学校での経験は消防職員として、人として成長出来たかけがえのない一生の宝物です。 現在は、新校舎となり、私たちが学んだ校舎は無くなってしまいました。しかし、私を初め57期全員、消防学校の6箇月間で経験した事は、各消防本部に配属され1年以上が経過した今でも忘れることなく、これからも一生大きな糧となり続けて行くと思います。また、旧消防学校の校舎で学んだ最後の訓練生として、山梨県消防学校の歴史の節目の1ページに載れたことを嬉しく思います。 最後に、山梨県消防学校がこれから先も飛躍し発展していくことを心からお祈り申し上げます。 歴史の1ページ 平成26年度初任教育(第57期)総代 富士五湖消防本部 伊藤 卓弥 強歩訓練で指揮をとる筆者 卒業式で最優秀賞を受賞する筆者 寄稿文 ‐47‐ 山梨県消防学校50周年記念誌

元のページ  ../index.html#49

このブックを見る