2025県のあらまし
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■問い合わせ先 農政総務課 TEL 055-223-1583 山梨県は、良質な水や長い日照時間、豊かな土壌に恵まれており、高品質な農畜水産物が生産されています。 県では「おいしい未来へ やまなし」をキャッチフレーズに、県産の農畜水産物の魅力を発信し、「やまなしブランド」の浸透を図っています。農業分野から脱炭素社会の実現に貢献する「4パーミル・イニシアチブ」や家畜の快適性に配慮する「アニマルウェルフェア」など、先進的な取り組みを実践し紹介しています。また、芸術品ともいわれる本県の逸品を生み出す匠の技や生産者の想いをストーリーとして広く発信しています。 今後も生産者の所得向上の実現に向け、積極的なプロモーションを展開し、県産農畜水産物の価値を高めていきます。 県オリジナル品種のブドウ「サンシャインレッド」が誕生しました。口に入れると“マスカット香”に加えて華やかな香りが立ち上がり、噛めばジューシーな甘みが広がります。令和6年7月の東京・大田市場の初競りでは1キロ当たり1万円超の値が付くほど高い評価も得ました。 全国の消費者へ広く認知してもらうためには、安定した出荷を継続していく必要があります。県は、計画的な苗木供給と生産拡大を促進し、早期の産地化を目指していきます。 世界で脱炭素化の動きが進む中、県は水素社会の実現に向けた取り組みとして「カーボンフリー農業」を推進しています。 企業との共同開発によるグリーン水素*を燃料とした加温機の導入や、大学との共同研究により薄く折り曲げることが可能で光を透過する次世代太陽光電池の設置を、令和7年度から、果樹試験場の農業用ハウスなどで実証試験を始めます。 将来的に、カーボンフリー農業により生産された農産物は、環境に配慮した農産物として新たな価値を提供することで、生産者の所得向上につながることが期待できます。*再生可能エネルギーを使い製造過程でCO2を一切出さずに造られた水素「おいしい未来へ やまなし」について詳しくはこちら4パーミル・イニシアチブのロゴマークアニマルウェルフェアのロゴマーク県オリジナル品種「サンシャインレッド」有機薄膜太陽電池を活用した、ブドウ簡易雨よけ栽培での発電効率の確認や補光による品質向上の実証(想定図)21Current situation in Yamanashi 山梨県は、変化に富んだ自然や大消費地の東京圏に近い有利な立地条件を生かしながら、農業者のたゆまぬ努力と「匠の技」などにより、特色ある農業の産地を形成しています。 ブドウ、モモ、スモモは全国一の生産量を誇りフルーツ王国として知られる本県には、他にも生産者が作り上げる優れた農畜水産物が揃っています。こうした逸品を多くの方の手に取っていただけるようプロモーションやブランド力向上に取り組んでいます。おいしい未来へ やまなし期待の新品種が本格デビュー農業もカーボンフリーの時代へ農業

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