2025県のあらまし
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■問い合わせ先新事業チャレンジ推進グループ TEL 055-223-1514 本県は、豊かな自然環境に恵まれたゆとりある空間、中山間地域をはじめとする多彩な実証フィールドなど、テストベッドに適した高いポテンシャルがあります。また、大都市圏とのアクセスも容易で、リニアが開業すると、劇的な時間短縮が実現します。こうした優位性を生かし、県は令和3年度から「TRY! YAMANASHI! 実証実験サポート事業」を実施し、多くのプロジェクトを呼び込んでいます。この事業は、補助金による金銭的支援のみならず、関係機関との連携や技術面のサポートなどに県が積極的に関与する伴走支援が特徴です。令和6年度までに、43件のプロジェクトを支援してきました。 令和6年度から、これまで「実証実験サポート事業」などの支援事業で採択した企業を対象に、県内での本格的な事業展開を支援する「TRY! YAMANASHI!社会実装サポート事業」も始めました。 第Ⅰ期で採択された企業の一つINNFRA株式会社は、水を浄化して再利用する独自のシステムを移動可能なコンテナに組み込み、災害時だけでなく平常時にも利用できる環境を実現しようと取り組んでいます。水循環システムは、県内の道の駅などへの設置を進めており、全国展開も視野に挑戦が続けられています。 地域課題を解決しようと頑張るあらゆる挑戦者を応援する「新事業共創プラットフォーム TRY! YAMANASHI!」を始動しました。 さまざまな支援機関や金融機関が組織の枠を越えて連携し、新たな事業の創出に向けた手厚い伴走支援を提供します。成長を遂げた企業が次世代の挑戦者を支援することで、新たな価値が次々と生み出される環境をつくります。挑戦者・支援者を増やすあらゆる挑戦相談伴走支援マッチングピッチ支援策検討新事業共創プラットフォーム支援機関金融機関集合知山梨県イノベーションエコシステムの確立飛躍成長エネルギーや水など既存のライフラインに依存しない完全オフグリッド環境の実験フィールド(北杜市)中山間地域の物流の課題を解決するドローン配送の実証実験(小菅村)サポートした企業のドローンが石川県輪島市の被災地で活躍水循環システムを使ったコンテナのイメージ挑戦者と支援者がつながる18 近い将来予定されているリニア開業を見据え、本県は「テストベッド*の聖地」を目指した環境づくりを進めています。これまでオール山梨で支援した実証実験の中には、全国展開を成し遂げたケースもあります。こうした動きをさらに加速させるため、実証実験後の本格的な事業展開をサポートする事業も始まりました。また、地域の課題解決を目指し、新たな事業に挑戦する人と支援する人とをつなぐプラットフォームも構築しました。 山梨県は、未来へ果敢に挑戦するスタートアップ(新興企業)から選ばれる場として注目を集めています。*実際の運用環境に近い状態で先端技術の実証実験を行う場実証実験を伴走支援で全力サポート社会実装までサポートし全国展開へあらゆる挑戦を支援TRY! YAMANASHI!

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