2025県のあらまし
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〈総合支援窓口〉〈研究開発・人材育成〉〈富士山麓先端健康産業集積プロジェクト〉半導体事業で培った技術を活用して医療機器関連分野へ進出した企業米倉山(甲府市)に設置されているP2Gシステム令和2年度令和元年度末令和5年度末令和6年9月末件 高度な技術を持つものづくり企業に、医療機器関連分野への進出を促し、県内一帯に集積させる「メディカル・デバイス・コリドー構想」の実現を目指しています。 メディカル・デバイス・コリドー推進センターを拠点に、法規制への対応、資金調達、販路拡大など、企業に寄り添った息の長い支援を行っています。医学部を擁する山梨大学とも連携し、本県の医療機器関連産業をけん引する技術者を育成しています。 令和5年11月からは、半導体受託製造(ファウンドリー)の医療機器版で、医療機器製造の受託拠点を形成する「全県ファウンドリー化」を進めています。また、世界最大の市場規模を誇る米国への進出を視野に取り組んでいます。 本県企業の収益拡大のみならず、先進的な医療機器の製造を担うことで、医療の質の向上にも貢献していきます。 再生可能エネルギー(再エネ)で水素を製造するパワー・ツー・ガス(P2G)システムの開発に、民間企業と共に取り組んでいます。「やまなしモデルP2G システム」は、世界最高効率の電解質膜を用いた装置を採用し、小型でシンプルな構成でありながら、連結することで大容量化にも対応できることが特徴です。県はこのP2Gシステムを国内外に広く展開していきます。 水素は、カーボンニュートラル実現に向けた鍵となるエネルギーであることに加え、原料としても活用が可能であることから、幅広い産業分野で利用拡大が見込まれています。 本県は、世界最高水準の研究機関である山梨大学水素・燃料電池ナノ材料研究センターをはじめとする研究開発拠点が集積しています。また、甲府市の米倉山に開設した「米倉山次世代エネルギーシステム研究開発ビレッジ(Nネスラドesrad)」では、世界最先端の技術者が交流しながら、日々新たな挑戦が進められています。 こうした強みを生かし、水素・燃料電池関連の企業が集積し、県内経済をけん引する基幹産業に育つよう取り組んでいます。■問い合わせ先 (医療機器、水素・燃料電池関連産業)成長産業推進課 TEL 055-223-1565(P2Gシステム)新エネルギーシステム推進課 TEL 055-234-5268 本県の主力産業である機械電子産業の企業は、産業用ロボットや半導体の製造を支える高度な技術を持っています。これらの企業が培ってきた技術を生かし、今後成長が期待される医療機器関連産業や水素・燃料電池関連産業、航空宇宙防衛関連産業への進出を支援しています。 安定した成長が見込まれる産業分野へ進出する企業が増え、それらの企業が県内に集積することで、山梨は経済が継続して発展する地域となります。メディカル・デバイス・コリドー推進センター中央自動車道中央自動車道・富士吉田線 東名高速道路17山梨大学〈地元企業との架け橋〉産業技術センター中部横断自動車道須走道路・御殿場バイパスファルマバレーCurrent situation in Yamanashiメディカル・デバイス・コリドー構想2.4倍2.6倍医療機器水素・燃料電池366件886184社71社約326億円成長産業

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