県オリジナル品種「サンシャインレッド」ブドウの剪定枝からできたバイオ炭/「4パーミル・イニシアチブ」のロゴマーク「おいしい未来へ やまなし」のロゴマークデータでブドウの生育を管理快適性に配慮した飼養管理/「アニマルウェルフェア」のロゴマークエスディージーズせんてい14おいしい未来へ やまなし 本県は良質な水や長い日照時間、豊かな土壌に恵まれており、高品質な農畜水産物が生産されています。また、脱炭素化に貢献する4パーミル・イニシアチブや家畜の快適性に配慮するアニマルウェルフェアなど、DGs)の実現に農業分野から持続可能な開発目標(S向けた取り組みを全国に先駆けて実践しています。 県では、「おいしい未来へ やまなし」をキャッチフレーズに、県産農畜水産物の魅力や価値をPRしています。基準を満たす農畜水産物には、山梨を象徴する富士山に、未来の輝きを表す星の形をかたどったロゴマークを使用することができます。 今後も生産者の所得向上のため、国内消費や輸出のさらなる拡大に向け、プロモーションを積極的に展開し、山梨県の農畜水産物のブランド力をさらに高めていきます。4パーミル・イニシアチブ 土壌に炭素を貯留することで、大気中の二酸化炭素濃度を低減し、地球温暖化を抑制する国際的な取り組みである「4パーミル・イニシアチブ」に、本県は令和2年4月から日本の地方自治体として初めて参加しています。本県の定枝を炭化し、土壌に貯主要農作物である果樹の剪留する取り組みを中心に、その対象を野菜や水稲にも拡大し、二酸化炭素濃度の低減に貢献しています。この取り組みにより生産された農産物を認証することで、環境に配慮した農産物としてのブランド化を図り、高付加価値化を目指しています。データ農業 近年、担い手の高齢化による労働力不足や温暖化の影響などにより、農産物の生産量や品質の維持が困難になっています。高品質な農産物を安定して生産するには、生育や栽培環境などのデータを収集・解析し、これに基づき栽培管理に取り組むことが必要です。 このため、県では、令和4年度から農産物の生産量を飛躍的に向上させる「データ農業」の技術開発に取り組んでおり、シャインマスカットなどで高品質・安定生産を実践する篤農家の高度な栽培管理データを収集し、匠の技の見える化を進めています。 高品質を維持し、多収生産を可能とするデータ農業技術を早期に確立し、普及を図っていきます。アニマルウェルフェア アニマルウェルフェアとは「動物福祉」「家畜福祉」とも訳され、鶏を地面に放して飼う平飼いや牛の放牧など、家畜の快適性に配慮した飼養管理を行うことです。県では認証制度を全国に先駆けて創設しました。講習会の受講などにより知識を習得した上で、家畜の飼育面積や環境などの基準を満たす実践農場をそれぞれの達成割合に応じた3つのランクで認証します。認証ランクに応じたロゴマークを付与することで、消費者は新たな価値の付いたブランド畜産物を選びやすくなっています。
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