山梨県のあらまし2023
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下諏岡訪谷町市諏訪市甲州市笛吹市甲府市北杜市長和町茅野市原村富士見町川上村韮崎市南アルプス市山梨県長野県 –山梨県峡東地域––数千年を遡さかのぼる黒曜石鉱山と縄文人に出会う旅–山梨市/笛吹市/甲州市 甲府盆地の東部は平坦地から傾斜地まで葡萄畑が広がり、初夏には深碧の絨緞(じゅうたん)、秋には紅葉の濃淡が日に映え、季節ごとに様々な風景を魅せてくれます。 奈良時代から始まったと伝えられる葡萄栽培は、先人たちの知恵と工夫により、かつて水田や桑畑だった土地を一面の葡萄畑に変え、またその葡萄畑に育まれたワインは日常のお酒として地域に根付きました。今も歴史を語る技術や建物は受け継がれ、葡萄畑の風景の中に溶け込んでいます。甲府市/韮崎市/南アルプス市/北杜市/笛吹市/甲州市茅野市/富士見町/原村/諏訪市/岡谷市/下諏訪町/長和町/川上村 日本の真ん中、八ケ岳を中心とした中部高地には、ほかでは見られない縄文時代の黒曜石鉱山があります。鉱山の森に足を踏み入れると、そこには縄文人が掘り出したキラキラ耀(かがや)く黒曜石のカケラが一面に散らばり、星降る里として言い伝えられてきました。日本最古のブランド「黒曜石」は、最高級の矢じりの材料として日本の各地にもたらされました。 麓のムラで作られた、ヒトや森に生きる動物を描いた土器やヴィーナス土偶を見ると、縄文人の高い芸術性に驚かされ、黒曜石や山の幸に恵まれて繁栄した縄文人を身近に感じることができます。甲州市勝沼地域のフルーツライン付近から望むブドウ畑甲府市上野原遺跡 水煙文土器韮崎市石之坪遺跡 動物文土器北杜市津金御所前遺跡 出産文土器南アルプス市鋳物師屋遺跡 人体文土器甲州市殿林遺跡 深鉢型土器25葡萄畑が織りなす風景星降る中部高地の縄文世界日本遺産に認定されている4つのストーリー日日本遺産Japan Heritage

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