山梨県のあらまし2023
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県オリジナル品種「甲斐ベリー7」ブドウの剪定枝からできたバイオ炭/「4パーミル・イニシアチブ」のロゴマーク「おいしい未来へ やまなし」のロゴマークスマートグラスを使ったブドウの作業快適性に配慮した飼養管理/「アニマルウェルフェア」のロゴマークエスディージーズせんてい14おいしい未来へ やまなし 本県は良質な水や長い日照時間、豊かな土壌に恵まれており、高品質な農畜水産物を多く生産しています。また、脱炭素化に貢献する4パーミル・イニシアチブや家畜の快適性に配慮するアニマルウェルフェアなど、DGs)の実現に農業分野から持続可能な開発目標(S向けた取り組みを全国に先駆けて実践しています。 県では、「おいしい未来へ やまなし」をキャッチフレーズに、おいしさの先を行く県産農畜水産物の魅力をPRしています。基準を満たす農畜水産物には、山梨を象徴する富士山に、未来の輝きを表す星の形をかたどったロゴマークを使用することができます。 今後も生産者の所得向上や国内消費、海外輸出のさらなる拡大に向け、プロモーションを積極的に実施し、山梨の農畜水産物の価値をさらに高めていきます。4パーミル・イニシアチブ 土壌に炭素を貯留することで、大気中の二酸化炭素濃度を低減し、地球温暖化を抑制する国際的な取り組みである「4パーミル・イニシアチブ」に、本県は令和2年4月から日本の地方自治体として初めて参加しています。本県の定枝を主要農作物であるブドウやモモなどの果樹の剪炭化し、土壌に貯留することで、二酸化炭素濃度の低減に貢献することができます。この取り組みにより生産された農産物を認証することで、環境に配慮した農産物としてのブランド化を図り、高付加価値化を目指しています。スマート農業 農業が持続的な産業として発展するためには、省力化などが可能となるスマート農業技術の活用が重要です。そのため、県では農業者などが行う県内で導入されたことのない技術の実証を支援しており、その一つとしてGPSを活用した無人田植機の実証が行われています。 また、県が参画するコンソーシアムにおいて、ベテラン農業者のブドウ栽培技術を学習したAIを組み込んだ摘粒作業などを補助するロボットの開発を行っています。 さらに、ブドウや野菜などの生育環境をセンサーで感知し、高品質・多収要因を解析することで、生産性の飛躍的向上を目指す「データ農業」の技術開発を推進しています。アニマルウェルフェア アニマルウェルフェアとは「動物福祉」「家畜福祉」とも訳され、鶏を地面に放して飼う平飼いや牛の放牧など、家畜の快適性に配慮した飼養管理を行うことです。県では認証制度を全国に先駆けて創設しました。講習会の受講などにより知識を習得した上で、家畜の飼育面積や環境などの基準を満たす実践農場をそれぞれの達成度に応じた3段階で認証します。段階に応じたロゴマークを付与していることから、新たな価値の付いたブランド畜産物を消費者は選びやすくなっています。

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