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62021 yamanashi ken no aramashi■観光■二拠点居住の推進 新型コロナウイルス感染症の拡大により、ソーシャルディスタンスが求められる中、観光についても、これまでの薄利多売型から、一人のお客さまにより多くの消費をしていただく高付加価値型への移行を進めています。「やまなしグリーン・ゾーン認証制度」が提供する「安心・信頼」は重要な付加価値の一つです。 また、料理関係者などによる「やまなし美食コンソーシアム」を立ち上げ、本県の豊かな農産物や食材を生かした新たな食の文化の形成や、オリジナル美食ブランドの創造に向けた取り組みを始めました。さらに、歴史や芸術、文化などの観光資源についてもこれまで以上に活用を進めていくこととしています。 新型コロナウイルス感染症の拡大によりテレワークが一般化する中で、個人や企業の意識にも変化が生じており、旅行や働き方の新しいスタイルであるワーケーションへの注目が集まるとともに、都市部から地方部へ新たに拠点を設ける動きが加速しています。 本県ではこれをチャンスと捉え、東京圏に隣接しながらも豊かな自然環境に恵まれており、近い将来にリニア中央新幹線が開業するなど他県にはない優位性を生かし「二拠点居住」※1を強力に推進することとしました。そのきっかけとも位置づけられるワーケーションを含め、テレワークに積極的に取り組んでいる大企業やスタートアップ企業※2を主なターゲットとして、戦略的な施策を迅速かつ柔軟に展開しています。※1 都市部と地方部のどちらにも仕事・生活の拠点を持つライフスタイル※2 社会に新しい価値をもたらし、短期間で急成長を目指す企業■農業 農業は本県の重要な産業の一つです。その競争力を強化するためスマート農業を推進するとともに、モモ「夢桃香」(写真左)やブドウ「甲斐ベリー7」(写真右)といった県オリジナル品種の育成や、全国に先駆けて取り組んでいる「4パーミル・イニシアチブ」※、農福連携などによるブランド力の強化を進めていきます。 また、高い評価を受けている「やまなしジビエ」やオリジナルブランド魚「富士の介」などの県産食材を総合的にプロデュースしながら、全国の消費者に紹介し、新たな需要を喚起していきます。※世界の土壌の炭素量を年間0.4%(4パーミル)増加させれば、人間の経済活動によって放出される大気中の二酸化炭素を実質ゼロにできるという考えに基づいた国際的な取り組みのこと。

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