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5■少人数教育の推進・介護待機者ゼロ社会へ向けて■メディカル・デバイス・コリドー構想■水素・燃料電池産業の集積・育成 子どもたち一人一人に向き合った、きめ細かで質の高い教育環境の実現を目指し、全国初となる「25人学級編制」を、令和3年4月から公立小学校1年生に導入します。次代を担い、山梨を支える原動力となる子どもたちが、その可能性を最大限に発揮できるような教育環境の整備をさらに進めていきます。 また、山梨県の高齢化率は全国より高く、介護を在宅サービスの活用だけでは支え切れない世帯も増えてくると見込まれます。現役世代の方々の介護離職を防ぐためにも、必要となる介護施設の整備を行い、介護待機者ゼロ社会を実現できるよう取り組みます。 なお、令和3年度からは新たに「やまなし教育環境・介護基盤整備基金」を設置し、これらの施策を安定的に行うための財源を確保することとしています。 山梨県は、甲府盆地と静岡県東部の医療産業集積地「ファルマ・バレー」を結ぶ一帯に医療機器関連産業を集積する「メディカル・デバイス・コリドー構想」の実現に向け、本県の基幹産業である機械電子産業の、医療機器関連分野への進出を支援しています。令和2年6月に設置した推進センターの活用や、医療機器生産金額が全国最大である静岡県の「ふじのくに先端医療総合特区」の本県への区域拡大などの連携強化により、参入企業は順調に増加しており、付加価値の高い産業への成長が期待されています。 燃料電池は、水素と酸素を反応させて電気を作り出す装置です。山梨県には、次世代クリーンエネルギーとして期待され全世界で市場が急拡大している、水素・燃料電池産業の研究・開発施設が高度に集積しています。このような地域特性が評価され、日本を代表する燃料電池の評価・解析・研究機関である技術研究組合FエフシーC - Cキュービックubicが、令和4年度にその拠点を東京・お台場から甲府市の米こめくらやま倉山に移転することとなりました。県は「次世代エネルギーシステム研究開発ビレッジ」を米倉山に整備し、研究成果の実用化や人材育成を一層進めていくこととしています。2 コロナ後を見据え、高付加価値化を目指すPR施設「ゆめソーラー館やまなし」研究開発棟P2Gシステム実証施設FC-Cubic棟山梨県次世代エネルギーシステム研究開発ビレッジ

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