あらまし2020
4/40

3 国産ブドウだけで造られる日本ワインの生産量、ワイナリー数が日本一を誇る山梨県には、明治時代から約150年続くワイン造りの歴史と伝統があります。 平成22年には、本県特産のブドウ品種「甲州」が、OIV(国際ブドウ・ワイン機構)に日本固有の品種として初めて登録され、EUへ輸出するワインラベルに「Koshu」と表示できるようになりました。また、平成25年には日本のワイン産地として初めて、国税庁長官から地理的表示「山梨」の指定を受け、これにより「GI Yamanashi」と表示された山梨ワインは、原産地と品質を保証された付加価値の高いものとなっています。 このように山梨のワインに注目が集まる中、改めて山梨こそが名実ともに日本一のワイン産地であることを広くアピールし、山梨ワインのさらなる発展を図るため、昨年8月7日に「山梨『ワイン県』宣言」を行いました。この宣言を契機として、観光客の皆さんに山梨という地を選んで、足を運んでいただき、ワインや日本酒などの県産酒と一緒に、本県ならではの食とのマリアージュを楽しんだり、伝統工芸品などを手に取ったりしていただく機会が増えるよう、積極的に「ワイン県」山梨を発信していきます。県政トピックTopics■山梨「ワイン県」宣言!■山梨の新たなブランド魚「富士の介」出荷スタート 清らかな名水に恵まれた山梨県は、全国有数の淡水魚の生産地でもあります。令和元年10月、日本で初めてキングサーモンとニジマスを交配させて誕生した「富士の介」の出荷が始まりました。 味に定評のある希少なキングサーモンと、有数の生産地である山梨県で育てやすいニジマスを両親に持ち、それぞれの良さを併せ持つ富士の介は、きめ細かな身質、ほどよく乗った上品な脂、豊かなうま味が特徴です。 東京2020オリンピック・パラリンピック開催を前に出荷が始まったことからこの好機を生かし、山梨県の新たなブランド魚として県内外の多くの皆さんに、富士の介を口にしていただけるよう、ブランド化に取り組んでいきます。

元のページ  ../index.html#4

このブックを見る