トップ > 地域幸福度(Well-Being)指標について
更新日:2023年3月15日
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国が提唱するデジタル田園都市国家構想では、地域全体の幸福度を示す指標としてLWC指標の活用が提案されています。山梨県でも、国のデータ等も活用しながら試算を行いました。今後、様々な場面における活用を検討していきます。
デジタル田園都市国家構想では、「地域の豊かさをそのままに、都市と同じ又は違った利便性と魅力を備えた、魅力溢れる新たな地域づくり」を目指しています。具体的には、「暮らし」や「産業」などの領域で、デジタルの力で新たなサービスや共助のビジネスモデルを生み出しながら、デジタルの恩恵を地域の皆様に届けていくことを目指すとしています。
そのため、各地域において、街づくりのための様々な事業が行われていますが、これまでは街全体の目指す価値観の明示が不十分であり、目的や取り組みも十分に整合はされていませんでした。この地域幸福度(Well-Being)指標を“共通指標”として広く活用することにより、それぞれの事業が目指す街づくりの目的や取組について、住民や事業者など様々な関係者が、その共通目標に向けて協力することが可能になるとしています。
※Well-Beingとは=「身体的・精神的・社会的に良好な状態にあること」
WHO(世界保健機関)は、「健康とは、病気ではないとか、弱っていないというわけではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべて満たされた状態(Well-being)にあること」としています。
具体的な指標としては、Liveable Well-Being City指標(以後”LWC指標”)の活用が提唱されています。LWC指標とは、客観指標と主観指標のデータをバランスよく活用し、市民の「暮らしやすさ」と「幸福感(Well-being)」を指標で数値化・可視化したものです。
LWC指標は、下図に示されているように3つの領域の5つの指標から構成されています。
出典:LWC指標利活用ガイドブック(一般社団法人スマートシティ・インスティテュート)
今回の試算にあたっては、国の示した簡易版に記載された1.地域生活のWell-Beingと2.協調的幸福に関する項目について、オンラインアンケートを実施するとともに、5.暮らしやすさについて、一般社団法人スマートシティ・インスティテュートが公表されている各種オープンデータ等をもとに独自に集計・加工したデータを活用しました。
県では、令和5(2023)年2月にオンラインアンケートを実施しました。現在、その内容を分析しているところですが、回答結果のローデータについては、様々なデータを蓄積・連携するための基盤であるやまなしデータプラットフォームに掲載しました。
また、一般社団法人スマートシティ・インスティテュートのWell-Beingアンケートダッシュボードでも参照することができます。
一般社団法人スマートシティ・インスティテュートが提供するデータと分析ツールにより試算を行いました。本県の豊かな自然環境や充実した生活環境が反映されるとともに、車社会による徒歩圏における施設数の少なさや事業創造における課題などが示されました。詳細はPDFをご覧ください。
県では、従来から県民の皆様の意識等の把握に努めてきました。特に、県民意識調査は、昭和49年から定期的に実施されており、県民の日常生活における満足度、当面する主要な課題に対する行政への期待、要望など、時代とともに変化する県民意識を的確に把握し、県政を推進する上での参考資料としています。
今回、試算を行ったLWC指標については、従来からの県民意識調査とどのように役割分担していくのか、施策の中にどのように組み入れていくのかなど、様々な場面における活用について検討を行っていく予定です。
・LWC指標利活用ガイドブック(一般社団法人スマートシティ・インスティテュート)
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