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私は,峡東教育事務所へ5年ぶりに戻ってきました。通勤路や通勤時間が変わったためか,登校する小中学生の姿を目にするようになりました。集団登校で一列に並んで通う小学生やしっかりヘルメットを付けた自転車通学の中学生の姿などには好感が持てます。しかし,携帯を操作しながら片手運転の中学生や体育着を腰下ではいている姿,コンビニの前に座り込みパンを食べている中学生の姿などには,ガッカリさせられます。担任をしなくなってからすでに10年以上の時が過ぎましたが,このような姿を目にすると「校内暴力」という言葉が頻繁に使われていた頃のことを思い出します。当時,問題行動のあった子どもたちの指導をすると,「個人の自由じゃん」とか「別に俺の勝手じゃん」などの言葉が返ってきたものでした。親にしても「子どもの好きなようにさせています。」などの言葉が返ってくることもありました。その都度,一人の勝手な行動が多くの人に迷惑をかけることや自由はそのようなものではないと訴えたものでしたが,最近はそのような傾向がさらに強くなってきているように感じています。  藤原正彦氏は,著書『国家の品格』の『自由,平等,民主主義を疑う』の章で,『いま自由を否定する人は世界中にいないでしょう。私は「自由という言葉は不要」と思っています。……自由の強調は「身勝手の助長」にしかつながらなかった。この「自由」という名の化け物のおかげで,日本古来の道徳や,日本人が長年のあいだ培ってきた伝統的な形というものが,傷つけられてしまいました。……どうしても必要な自由は,権力を批判する自由だけです。それ以外の意味での自由は,破棄してよい。』と,述べています。子どもの指導をする上で,大いに共感できる部分です。自由を主張するには,代償として果たすべき責任があるはずですし,他の自由を侵さない範囲での自由であるはずです。また,親は,子どもが判断する上で基準となる社会規範をまず教え込まなければなりません。その部分をおろそかにしたままで,子どもの自由を尊重する(?)ことで,判断を子どもに任せるのですから,これはさまざまな問題が生ずるはずです。  学校は父母の声や外部の声に耳を傾けなければならない時代ですし,さまざまな価値観があり,生き方にかかわる指導は難しくなってきています。しかし,学校も家庭も教育に対するプライドを持ち,社会生活を営む上で大切なこと・守らなければならないことは,理屈ではなく,しっかりたたき込むぐらいの意気込みで,子どもたちに向かっていただきたいと思います。その思いや熱意は伝わるはずですし,子どもをよくしたいという気持ちは,親も教師も一緒です。共に子どものために,前向きに歩みたいものです。 ■ 家庭の中に「キャッチボール言葉」を!■ ┌───────────────────┐  │ 「おはようございます」「こんにちは」 │ │ このような言葉かけは,人と人との │ │つきあいの中でとても大切なことです。 │ │学校や会社でも,「あいさつをしよう」 │ │と,くどいくらい言われます。 │ └───────────────────┘   ご家庭の中ではどうでしょうか?  『毎朝,家庭の中でどんな言葉が多いのか』こんなアンケートがありました。すると,「早く,ちゃんと,しっかりと」この三つの言葉が圧倒的に多かったそうです。「早く起きなさい。」「ちゃんと服を着て!」「しっかり顔を洗って!!」などでしょう。また,これらの言葉が家庭の中で毎日のように聞かれるということは,子どもたちの行動は,ほとんど変わっていないということです。 なぜ子どもたちが変わらないのでしょうか?  それは,これらの言葉は一方通行の言葉だからです。子どもたちは,ただ嵐が去るのをじっとがまんしているだけなのです。「今度はしっかりしよう。」という次のエネルギーになっていかないのです。子どもが小さい頃はおとなしくがまんしていますが,思春期の頃になると,逆に子どもの方から「ガミガミうるさい。」と反抗されることもあります。すると,親はびっくりしてオロオロしてしまうか,「なんだ,親に向かってその態度は!」と威圧的になるかです。朝から家の中が険しい雰囲気になるのは避けたいものですね。  明るく,さわやかに一日をスタートするにはどうしたらいいでしょうか?      キーワードは「キャッチボール言葉」です。  キャッチボールは相手が取りやすいように投げます。そうすれば,相手も受け取りやすいように投げ返してくれます。同じように,相手がいい気持ちになるような言葉,それが「キャッチボール言葉」です。「早く起きなさい。」ではなく,「もう○時だよ。おいしい朝ご飯を作ったから一緒に食べるよ。」などと,言葉を少し変えるだけで,ずいぶん柔らかい言い方になります。返ってくる言葉も違ってくるでしょう。  でも,これですぐに今までの行動が直るわけではありません。大事なことは家庭の中に温かい雰囲気をつくり出すことです。みんながにこにこして,安心して生活できる場所。外でいやなことがあっても,忘れることができる場所。家庭はそんな居心地の良い場所にしたいものです。 家庭の中に「キャッチボール言葉」を増やしてみませんか。  朝一番の最高の「キャッチボール言葉」は,「おはよう」です。「早く起きなさい!」の代わりに,最高の笑顔で,「おはよう!」と言ってみてはいかがでしょうか。  最初は不思議そうな顔をされたり,無視をされたりするかもしれません。でもあきらめないでください。「わが家の太陽になるぞ!」。 この決意でまず1週間,そして1ヶ月と続けてみてください。少しずつ家族のキャッチボールが増えてくるはずです。 ┌──────────────────────────────────────────┐ │ 「子どもが反抗期で困っています。」「最近,子どもをかわいいと思わなくなって…。」 │ │ 以前,あるお母さんからこんな内容の手紙をいただきました。ノート1ページ分に,小 │ │さな文字でびっしり書いてありました。子育てに疲れている様子が,文章からひしひしと │ │伝わってきました。「子どもの悪い面ばかり目に付いてしまって…。」とおっしゃるので, │ │「子どもの良いところを見つけて,一日に必ず3つほめるように努力したらどうでしょう。」│ │と提案してみました。       │ │ しばらくして,再度お手紙をいただきました。そこには「子どもとの関係が少しずつ良 │ │くなってきたように思います。」と,元気のいい文字で書かれていました。 │ └──────────────────────────────────────────┘ 子どもがぐさっと来る一言,やる気が出る一言   《 悪い一言 10の例 》 ┌────────────────────────────────────────────┐ │ @ 悪  口  「さっさとしなさい。ぐずだねぇ。」「まったく頭が悪いんだから。」 │ │ A 軽  蔑  「なあんだ,そんなことも分からないのか…。」「なさけないねえ…。」 │ │ B 非  難  「まったく何をやっているんだ…。」「あんたのせいで…。」 │ │ C 押しつけ  「黙って,〜しなさい!」「いいわけばかりしないで,早くやりなさい。」 │ │ D 脅  迫  「お父さんに叱ってもらうから。」「言うこと聞かないと〜してあげないよ。」│ │ E 哀  願  「お願いだからお母さんの言うことを聞いてちょうだい。」 │ │        「これ以上お母さんを悲しませないで…。」 │ │ F グ  チ  「お前は何をやってもダメなんだねぇ…。」 │ │        「親がこれだけ応援してやってるのに…。」 │ │ G 買  収   「200円あげるからこれやってちょうだい。」 │ │        「100点1回で,100円あげるよ。」 │ │ H 皮  肉  「へぇ,たまにはできることもあるんだねぇ。」 │ │        「雪でも降らなければいいけどね…。」 │ │ I 比  較   「兄さんは,何をやってもできたのにね。」 │ │       「よかったねえ。でも,○○君は何点なの?」 │ └────────────────────────────────────────────┘   《 良い一言 3つの例 》 │ ┌─────────────────────┐ │A やった後に,ほめる言葉 │ ┌─────────────────┐ │・「よくがんばったね」「やさしいね」 │ │ @ やる前に,はげます言葉 │ │・「いいぞ,その調子だ」 │ │ ・「あなたならきっとできるよ」 │ │・「〜をしてくれてありがとう」 │ │ ・「がんばれよ」「期待してるよ」 │ │・「すばらしい」「おみごと!」「さすが!」│ │ ・「あなたならきっと伸びるよ」 │ │・「あなたを産んで本当に良かったよ」 │ │ ・「自信を持ってやってごらん」 │ └─────────────────────┘ │ ・「あなたの○○がすばらしいよ」 │ │ ・「自分なりの力を出せばいいよ」 │ ┌─────────────────────┐ └─────────────────┘ │B 共感しながら,はげます言葉 │ │・「おしかったね」「あと少しだったね」  │ │・「昔,母さんも失敗したことがあるのよ」 │ │・「人間だから間違えることもあるさ」   │ │・「失敗しながら成長していけばいいよ」  │ │・「次はきっとうまくいくよ」       │ └─────────────────────┘  これらの言葉は,あくまでも一例です。努力している子どもに「がんばれ」と繰り返し言ったら逆効果ですね。また,「よくがんばったけど,この前のはダメだったねえ。」 などと,せっかくほめたのにすぐけなすようでは,逆に反感を買ってしまいます。お子さんの様子やその時の状況などをよく考えて使うことが大切です。 ◇ お知らせ ◇ ┌───────────────────────────────────────┐ │峡東地区「スクールガード(学校安全ボランティア)養成講習会」      │ │      │ │ 6月8日(木)午後1時30分より,山梨市民会館で開催されます。関心のある方は │ │市町村教育委員会(小中学生のご家族は各学校)まで問い合わせてください。 │ └───────────────────────────────────────┘ ◇ 訂 正 ◇ 支援スタッフの名前を訂正します。 「桑原 延義」→ 「桑原 延芳」でした。 《 情 報 コ ー ナ ー 》  「一人で悩まず,早めに相談。」    〜子育てのご相談・お悩みはこちらまで〜     山梨県内の相談機関(子ども・家庭関連の主な相談機関)  ※ 具体的な相談内容・相談時間等については、電話で確認してください。  ※ 新たな情報や訂正等がありましたら、地域教育推進担当まで連絡をお願いします。  ※ 個人の秘密は厳守します。 ┌────────────────────────────────────────────────────────┐ │ 相談機関名 │住 所   │ 電 話  │相 談 内 容 等 │ │ 受付時間 │ │────────────────────────────────────────────────────────│ │子育て相談総合窓 │甲府市北新1-2-12 │055-251-4152 │子育てに関する様々な悩 │電・面│ 月〜金 │ │口 「かるがも」 │(福祉プラザ内) │055-251-4153 │み(月2回カウンセリングあり)│ │10:00〜17:00│ │────────────────────────────────────────────────────────│ │総合教育センター │笛吹市御坂町 │055-263-3711 │学校生活すべてのこと │電話 │ 月〜金 │ │ 「教育相談部」 │成田1456 │ │(不登校・いじめ・進路の悩 │ │ 9:00〜22:00│ │   │ │ │ み等) │留守電│ 22:00〜9:00│ │ │ │ │※面談の場合は,電話で │面談 │ 月〜金 │ │ │ │ │ 日時をご予約ください。 │ │ 9:00〜17:00│ │────────────────────────────────────────────────────────│ │総合教育センター │笛吹市御坂町 │055-263-4606 │障害のある方の相談 │電・面│ 月〜金 │ │「特別支援教育部」│成田1456 │ │ │ │ 9:30〜16:00│ │────────────────────────────────────────────────────────│ │障害者相談所 │甲府市北新1-2- │055-254-8671 │障害福祉全般に関する相 │電・面│ 月〜金 │ │ │12(福祉プラザ内)│ │談 │ │ 8:30〜17:00│ │────────────────────────────────────────────────────────│ │山梨県中央児童相 │甲府市北新1-2- │055-254-8617 │子どもに関するさまざまな │電・面│ 月〜金 │ │談所 │12(福祉プラザ内)│【夜間・休日緊急】│相談 │ │ 8:30〜17:00│ │ │ │055-254-8620 │ │ │ │ │────────────────────────────────────────────────────────│ │山梨県精神保健福 │甲府市北新1-2- │055-254-8644 │子どもと親の心の健康に関 │電・面│月〜金 │ │祉センター │12(福祉プラザ内)│ │する相談 │ │ 8:30〜17:00│ │────────────────────────────────────────────────────────│ │ヤングテレフォン甲│甲府市丸の内 │055-235-4444 │若者の不安や悩み全般 │電・面│月〜金 │ │府(県警察本部) │1−6−1 │ │少年非行・不良行為・犯罪 │ │ 9:00〜17:00│ │ │ │ │の被害等の相談 │ │ │ │────────────────────────────────────────────────────────│ │石和こすもす教室 │笛吹市石和町 │055-261-1271 │不登校に関すること │電・面│月〜金 │ │ (適応指導教室) │市部524 │ │   │ │9:00〜16:00 │ │────────────────────────────────────────────────────────│ │峡東教育事務所 │甲州市塩山上塩 │0553-20-2737 │学校生活全般の相談と相 │電・面│月〜金 │ │ (東山梨合同庁舎)│後1239-1 │0553-20-2738 │談機関案内 │ │8:30〜17:00 │ │────────────────────────────────────────────────────────│ │峡東保健福祉事務 │甲州市塩山 │0553-20-2750 │ひとり親家庭の子どもに関 │電・面│月〜金 │ │所 │上塩後1239-1 │      │する相談 │ │8:30〜17:00 │ │ (東山梨合同庁舎)│ │0553-20-2753 │子どもの健康・医療給付等 │ │ │ │────────────────────────────────────────────────────────│ │甲州市役所 │甲州市塩山 │0553-32-5081 │子育て全般,児童福祉全般, │電・面│月〜金 │ │  子育て支援課 │上於曽1040 │ │母子保健全般  │ │8:30〜17:00 │ │────────────────────────────────────────────────────────│ │山梨市役所 │山梨市小原西955 │0553-22-1111 │子育て支援全般・学童・児童 │電・面│月〜金 │ │  少子対策課 │ │ │クラブ 等 │ │8:30〜17:00 │ │────────────────────────────────────────────────────────│ │笛吹市役所 │笛吹市石和町 │055-261-1904 │子育て・児童手当・児童福祉・ │電・面│月〜金 │ │  児童課 │市部800(石和保健 │(0120-138-015) │学童・児童クラブ 等 │ │10:00〜15:00│ │ │福祉センター内) │ │ │ │ │ │────────────────────────────────────────────────────────│ │甲州市教育委員会 │甲州市塩山 │0553-32-1412 │児童生徒の就学・学校教 │電・面│月〜金 │ │  学校教育課 │上塩後240 │ │育全般 │ │8:30〜17:00 │ │────────────────────────────────────────────────────────│ │山梨市教育委員会 │山梨市万力1830 │0553-23-5355 │児童生徒の就学・学校教 │電・面│月〜金 │ │ 学校教育課 │ │ │育全般 │ │8:30〜17:00 │ │────────────────────────────────────────────────────────│ │笛吹市教育委員会 │笛吹市八代町南 │055-265-4851 │児童生徒の就学・学校教 │電・面│月〜金 │ │ 学校教育課 │917 │ │育全般 │ │8:30〜17:00 │ │ひまわり教育相談室│ │(0120-57-7830) │ │ │ │ │────────────────────────────────────────────────────────│ │芦川村教育委員会 │芦川村中芦川585 │055-298-2711 │児童生徒の就学・学校生活全 │電・面│月〜金 │ │ (7月末まで) │ │ │般 │ │8:30〜17:00 │ │────────────────────────────────────────────────────────│ │山梨県PTA協議会│甲府市丸の内3-9 │055-228-1342 │教育全般にわたる相談 │電・面│月〜金 │ │ │-10 (教育会館内)│ │ │ │9:00〜16:00 │ │ │ │ │ │ │ │ └────────────────────────────────────────────────────────┘