山梨の文化財ガイド（データベース）考古資料03

ちょうせんじみょうごういたび / 昭和62年5月20日指定 / 長泉寺(北杜市須玉町若神子) / 長泉寺

 

北杜市須玉町の長泉寺にある文安3年（1446年）供養塔であり、台座・礎石も含めた高さが3.09mと県内最大の板碑である。正面に阿弥陀如来が、向かって右側に観世音菩薩、左側に勢至菩薩が配されている。

かんどりいせきしゅつどひん / 平成8年5月2日指定 / 須玉町大豆生田961-1 / 北杜市

 

北杜市明野町の神取遺跡から出土した縄文時代草創期の資料であり、微隆起線文土器や爪形文土器のほか、槍先形尖頭器や有茎尖頭器、局部磨製石斧などの石器がある。本県における縄文時代初現期の生活の様子がたどれる貴重なものである。

しもおおうちいせきだいにひゃくにじゅうごごうどこうしゅつどひん / 平成8年5月2日指定、平成10年12月10日追加指定 / 北杜市（北杜市須玉町大豆生田961-1） / 北杜市

 

北杜市明野町にある下大内遺跡の弥生時代前期の再葬墓からの出土品であり、弥生時代の人々による死者の葬り方やその背景を考えるために貴重なものである。

がんめんとってつきふかばち / 平成4年3月5日指定 / 北杜市（北杜市須玉町大豆生田961-1） / 北杜市

 

北杜市須玉町の津金御所前遺跡から出土した縄文時代中期の深鉢形土器である。口縁部の顔面把手と土器本体にある人体のような装飾と顔面装飾があることから、子どもが誕生する瞬間を表現しているとされ、出産文土器とも呼ばれている。縄文時代の精神文化を端的に示す資料である。

てんぐさわがようせきしゅつどひん / 平成元年4月19日指定 / 甲斐市 （甲斐市篠原2610） / 甲斐市

 

甲斐市にある県指定史跡天狗沢瓦窯跡から出土した7世紀後半の白鳳時代の瓦等の資料である。瓦、鐙瓦、男瓦、女瓦などがあり、とくに鐙瓦の瓦当には素弁八葉蓮華の文様が施されている。

どうぞうぶつぎょうざぞう / 平成8年5月2日指定 / 甲斐市 （甲斐市篠原2610） / 甲斐市

 

甲斐市にある松ノ尾遺跡から出土した平安時代の銅製の仏像である。山梨県における平安時代の仏教文化を探る貴重な資料である。

とうのこしきょうづかしゅつど　きょうづつ・せんかとういっかつ / 平成14年7月4日指定 / 甲斐市 （甲斐市篠原2610） / 甲斐市

 

甲斐市下今井の塔之越経塚から出土した経筒や紙本経残片、銭貨などの資料である。経筒には永禄4年（1561）の銘が刻まれており、本県では室町時代の経筒が確認された例は少なく、当時の信仰を探る上で非常に貴重な資料である。

かつらのいせきしゅつど　おおがたふかばち（うずまきもん）どき / 平成14年7月4日指定 / 笛吹市（笛吹市石和町市部777） /笛吹市

 

笛吹市御坂町の桂野遺跡から出土した縄文時代中期後半の深鉢形土器である。土器の胴部全体にさかまく水の流れを写したような渦巻文が施されたのは他に例がなく、その造形は早くから原始美術の一頂点として高い評価を与えられている。