○極印使用区分及使用心得
明治四十四年三月
山梨県訓令乙第七二号
第一条 第一号雛形ノ極印使用区分ヲ左記各項トス
一 区域ヲ定メテ売渡シ又ハ譲与ヲ為サントスル林木中存置ヲ要スヘキ立木又ハ境木ニ黒肉ニテ鎚印スヘシ
二 盗伐誤伐擅伐木材及其ノ伐根ニハ朱肉ニテ鎚印スヘシ
第二条 第二号雛形ノ極印使用区分ヲ左記各項トス
一 売渡又ハ譲与ヲナスニ当リ予メ其ノ立木ノ調査又ハ伐根検査ヲナスニハ黒肉ニテ鎚印スヘシ
二 造林又ハ末木ノ搬出検査ヲ為セシトキハ朱肉ニテ鎚印スヘシ
第三条 第三号雛形ノ極印ハ売渡シ又ハ譲与ヲ為セシ証トシテ立木又ハ木材ニ黒肉ニテ鎚印スヘシ
第五条 境界木又ハ保存ヲ要スヘキ樹木ニ用ウル第一号雛形ノ極印ハ其ノ立木ノ目通又ハ見易キ部分ヲ剥皮シテ鎚印スヘシ
第六条 検査ニハ左記各項ニ依リ第二号雛形ノ極印ヲ用フヘシ
一 立木ノ売渡又ハ譲与ヲ為ス為予メ検査ヲ為シタルトキハ其ノ目通ノ部分ニシテ成ルヘク見易キ方面ニ鎚印スヘシ
二 区域ヲ定メテ売渡又ハ譲与ヲ為スニハ其ノ周囲ノ主要ナル樹木ニノミ鎚印シ毎木ノ鎚印ヲ省略スルコトヲ得但シ択伐ニシテ毎木調査ヲ為シタルモノハ毎木ニ鎚印スヘシ
三 標準地ヲ設ケテ材積調査ヲ為ストキハ各標準地ノ周囲ノ角点ニ存在スル樹木ノ目通ニ鎚印スヘシ
四 伐跡検査ノ極印ハ其ノ断面ニ鎚印スヘシ但シ全体ノ皆伐又ハ区域ヲ定メテ皆伐スル場合ハ其ノ周囲ノ主要ナル樹木ノ伐根断面ニ鎚印シ毎個之鎚印ヲ省略スルコトヲ得
五 造林又ハ末木ノ搬出検査ニ用フル極印ハ毎個元口若ハ其ノ見易キ部分ニ鎚印スヘシ
第七条 引渡ニハ左記各項ニ依リ第三号雛形ノ極印ヲ用フヘシ
一 立木又ハ倒木ハ目通及地上凡一五センチメートル以内ノ根際ニ接シテ見易キ部分ヲ剥皮シテ鎚印スヘシ
二 全林ノ皆伐又ハ区域ヲ定メタル皆伐ハ周囲ノ樹木ニ鎚印シ毎木鎚印ヲ省略スルコトヲ得但シ択伐ト雖モ毎木調査ヲ為ササルモノハ其ノ主要ナル樹木ニノミ鎚印シ毎木ノ鎚印ヲ省略スルコトヲ得
三 造林又ハ末木等ハ毎個元口若ハ其ノ見易キ部分ニ鎚印スヘシ
(昭四一訓令甲三三・一部改正)
第八条 燃材ニ供スル樹木ニシテ目通周囲三〇センチメートル未満ノモノハ毎個ノ鎚印ヲ省略スルコトヲ得
(昭四一訓令甲三三・一部改正)
第九条 極印ハ厳重ニ保管シ他人ヲシテ使用セシム可カラス
附則(昭和四一年五月一六日訓令甲第三三号)
この訓令は、公布の日から施行する。