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更新日:2009年10月29日

旧県立図書館を残してください

ご質問

6月末に開かれた「ふるさと再生シンポジウム」に参加しました。県は防災新館建設に伴い旧県立図書館を壊す計画であることを新聞で読み、関心を持ち出かけてみました。
 この建物は郷土の実業家 根津嘉一郎氏の寄付により昭和5年に建てられたものであること、甲府の街に残った文化遺産、県下唯一のモダンデザインに影響を受けた建築、更に、戦前のコンクリート建築は戦後・現在のものと異なり、耐震性は数倍有効とのお話を、講師から伺いました。
 私は、これらの話を聞き、今まで以上にこの建物を残したいとの思いを強くしました。幸い建築士の方より、曳家が可能とのお話を伺いました。防災新館を平和通り沿いに少し移すことで陸橋沿いに曳家可能とのお話でした。お金はかかるでしょうが、それに十分値するものを県民の心に残すと思います。それは、文化を大切にする県だという県民の誇りです。更に、この歴史・文化ある建物を残すことにより街に重み(うるおい)が生まれます。街は歴史・文化ある建築物が点在してこそ、落ち着いた文化の香りのするよい街になると思います。
 新館を造るにあたり、又、お金がかかるから壊すというのでは、余りに文化軽視と思います。甲府に残ったこの図書館、同期に造られた甲府市庁舎南館を大切にして未来に残し、平和と歴史を語り継いでいくのが大切ではないでしょうか。これを子供達の学習の場、県民有志の読書会、発表会の場として活用したらどうでしょうか。活用することにより周知され、親しまれます。歴史ある建物を利用できるのは素敵なことです。又、駅に近いので、観光面でも周遊コースとして、県内外の方に楽しんで頂けると思います。
 どうぞこの様に県民の財産を壊さないでください。「あの時壊して」と悔いを残すのではなく、あの時残しておいて良かったと思う日が必ず来ると思います。お願い致します。

回答

「県庁第一南別館(旧県立図書館)」の件につきまして、総務部管財課からお答えします。
 第一南別館につきましては、平成19年度に庁舎の耐震化のあり方を検討いただいた「山梨県庁舎の耐震化に関する検討委員会」から、文化財建築物専門家による評価も踏まえた上で、「一定の文化財的価値があるが、耐震化に伴う庁舎の集約化や敷地利用の見直しにあたっては、保存が困難となることも考えられるため、耐震化の全体計画の具体化を図る中で、その存否については総合的に判断する必要がある。」との提言をいただきました。
 このため県では、県庁舎耐震化等整備の具体的な検討の中で、山梨県文化財保護審議会の有形文化財部会や史跡部会の会員の皆様や寄附者である根津家にも検討状況を説明しながら、様々な視点から検討を進めてきました。
 第一南別館の保存の方法としては、現在地での保存、移築(別の場所に新築する方法)、曳家(基礎ごと建物を水平移動させる方法)、一部保存(建物の一部を防災新館と一体化させる方法)、記録保存(建物の図面化や写真撮影による資料保存の方法)の5つの手法が考えられます。
 県では、これらの手法について、「県庁舎耐震化等整備基本計画」策定業務を委託した日本経済研究所の支援を得て、文化財保護面、技術面、費用面、機能面、整備日程面等の視点から考察を行いました。
 しかし、一刻も早い防災拠点の整備が求められている中で、第一南別館の保存は、防災新館の整備日程、更には、その後の別館等の整備日程全体の遅れを招き、「耐震改修促進計画」において決定されている平成27年度末までの耐震化の完了に大きな支障を生じること、また、厳しい県の財政事情を踏まえ、耐震化整備にあたっては、必要最低限の整備とし整備費用を極力抑制することとしていますが、第一南別館の保存は、いずれの方法でも大幅な事業費の増加を招くとともに、国庫補助金等の外部財源の活用も期待できず、ほとんどが県負担となることなどの理由から、保存することは困難と判断せざるを得ません。
 ご提案のありました県庁東門南側あるいは東門北側への曳家につきましても、存在が確認されている甲府城大手門石垣の遺構を除却する必要があることをはじめ、いずれの場合も3.6億円から4億円の工事費がかかること、曳家をすることにより防災新館の整備日程が大幅に遅れることから、困難と判断しています。
 このため、保存についてはしっかりとした記録保存を行うこととし、専門家の意見を踏まえた歴史的考察や建物のうち特徴的な部分の保存等を行いたいと考えています。
 なお、文化財的価値が高いとされている別館、議事堂につきましては、文化財としての価値を明確にし、末永く保存活用していく観点から、有形文化財の県指定を目指すとともに、歴史的建造物としての活用を図っていくこととしています。
 今後、機会あるごとに第一南別館の解体を含めた県庁舎耐震化等整備について、県民の皆様にご説明させていただきながら、ご理解を得ていきたいと考えています。
 ○○様には、これまで県が行ってきました第一南別館の存否に関する検討結果を送付させていただきますので、是非ご一読いただき、ご理解をいただければと存じます。

受理日 8月17日
回答日 8月21日

ここまで本文です。

このページに関するお問い合わせ先

山梨県総務部管財課 
住所:〒400-8501 甲府市丸の内1-6-1
電話番号:055(223)1326   ファックス番号:055(223)1379

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