更新日:2011年4月11日

ここから本文です。

上原勇七

上原さん1山梨県商工会議所連合会 会長

 

(甲府商工会議所会議所役員・議員歴)

昭和48年より甲府商工会議所議員

平成6年から平成13年10月まで甲府商工会議所副会頭

平成13年11月より甲府商工会議所相談役・議員

平成19年11月より甲府商工会議所会頭

山梨県商工会議所連合会会長に就任し、現在に至る。

 

 

 

 

リニア中央新幹線を考える

 

JR東海がリニア中央新幹線の実現目標(首都圏・中京圏間)とする2025年まで残り15年。リニア時代はもう遠い未来の話ではないことを改めて実感しています。

 

リニア中央新幹線は、1973年に全国新幹線鉄道整備法の基本計画に決定して以来、新しい高速交通時代の幕開けとなる国家の重要なプロジェクトとして、その早期実現が期待されています。我々山梨県内の経済団体も一致団結して、1988年6月に「リニア中央新幹線建設促進山梨県経済団体協議会」を設立し、県や他都府県の経済団体と連携しながら建設促進のための活動を積極的に推進してきました。

 

リニア中央新幹線は、時速500km/h超という超高速性と鉄道の持つ環境性能や東海道新幹線そして災害時の代替路線としても位置づけられていることを考えますと、その期待は極めて大きく、すでに実験線を持つ山梨県においては新たな県土づくりのための一大プロジェクトといえます。

 

しかし、単に駅ができれば地域が活性化するわけではなく、大切なのは、リニア開通に向けた特色のある地域づくりを考えることではないでしょうか。つまり、リニア中央新幹線の「光と影」に議論を費やすのではなく、「駅周辺の魅力ある都市機能整備」「リニア開通に合わせた新たな産業政策」「駅周辺市町村との連携構築」など、リニア中央新幹線に限定した議論ではない、産業・都市開発・観光など全県的な視野と利用されるお客様の目線で、リニア中央新幹線と掛け合わせた「新しい山梨県のあり方」を模索していかなくてはなりません。さもなければ、リニア中央新幹線を活用して山梨に来てくれるという必然性もなく、ただの通過駅となってしまう可能性すら否めません。

 

皆様もご存じの通り、山梨県は産業・観光において多くの魅力ある資源を持っています。リニア中央新幹線というのは、その交通利便性だけにとどまらず、貴重な地域資源やこれからの成長分野を活用した山梨県の新たな地域振興のチャンスとして捉えることもできます。

 

例えば現在、山梨大学では燃料電池の実用化を目指した世界トップレベルの研究を進めておりますが、この世界最先端の燃料電池技術を活かした燃料電池バレー構想が実現したならば、環境産業の研究開発部門が集積し、トータル的に「環境立県山梨」といえるでしょう。そうなれば、国内はもとより世界各地から研究者などがリニア中央新幹線を活用して山梨に来る必然性がそこに生まれることになります。

 

さらには、駅を中心としたエコロジーな街づくりにも特色は考えられます。情報化社会のさらなる発展と都心に暮らす高齢者の増加、リニア中央新幹線による大都市圏との移動時間短縮により、空気がきれいで居住環境の良い山梨に住みたいという、リニア中央新幹線を用いた新しい「田舎暮らし」の提案もおもしろいのではないでしょうか。

 

いずれにいたしましても、空港や新幹線というインフラを持たない山梨県が、リニア中央新幹線という素晴らしい機会を「オール山梨」で捉え、開通したこと以上の恩恵を享受できるよう、残りわずかな時間の中でそれぞれが役割を認識し実践していくことが求められています。

 

 

 

上原さん2

このページに関するお問い合わせ先

山梨県リニア交通局リニア推進課 
住所:〒400-8501 甲府市丸の内1-6-1
電話番号:055(223)1664   ファクス番号:055(223)1666

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?

広告スペース

広告掲載について