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考古博物館平成22年度チャレンジ博物館(親子ものづくり教室)第4回
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縄文時代のいれものといったら、まず思い浮かぶのは土器ですね。しかし、かごやざるもつくられ、使われていました。この学習会では縄文時代以来の「網代編み(あじろあみ)」の技法で、小さめでちょっとおしゃれなかごを編みました。参考にしたのは三内丸山遺跡(青森県)出土の「縄文ポシェット」。素材は加工しやすい紙バンド(アミングテープ)。 参加者は小中学生8名、付きそいの保護者7名。コツをつかむまで苦戦していましたが、それぞれのペースで、全員きれいに編みあげることができました。
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縄文ポシェット(複製品) 青森県教育委員会蔵 |
縄文時代のいれものやしきものは植物のつるやくき、せんいを素材につくられました。そのため、くさったりしてしまい、遺跡から出土することはまれです。ところが、ほぼ当時そのままの姿で発見されたかごがあります。そのおしゃれなデザインから愛称のついた「縄文ポシェット」です。中にクルミが1つ入っていたことでも話題になりました。木の実を採りにいく時、腰に下げて使ったのでしょうか
「縄文ポシェット」は植物のくきをたて、横にあんだものです。この技法が「網代編み」です。あみ方にはいろいろなパターンがありますが、このかごは「2本ごえ、2本もぐり、1本おくり」。この学習会でもこのあみ方に挑戦しました。
山梨県内から「縄文ポシェット」のようなかごは今のところ発見されていません。でも、土器の底に残った網代編みの跡が縄文時代の遺跡から見つかっています。山梨にも「縄文ポシェット」のようなかごがあったのかもしれませんね。
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縄文ポシェット(出土品) 右下が入っていたクルミ |
採集の風景 茨城県立歴史館・特別展「縄文のムラ弥生の村」 展示図録より |
土器底に残された網代痕 金生遺跡(北杜市) |
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かごづくりの素材と用具。右上のテープ状のものが素材の紙バンド。 |
まずは準備。紙バンドを一本ずつさいて、幅10mmにします。 |
さいた紙バンドはよくしごいて、まっすぐに近い状態にしておきます。 |
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| 紙バンドの準備完了。全部で24本あります。 | 底を編みはじめます。まず、たての状を6本ならべます。 | 横の状を直行させます。テープは底の位置、丸シールは編み目をずらす位置の目安。 |
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| 底が編みあがったら、周りを麻ひもでかがり、形がくずれないよう固定します。 | 紙バンドを立ち上げ、側面のたての条にします。折り目はしっかりつけます。 |
芯にするものを入れ、輪ゴムをかけます。これは牛乳パック、中に砂袋を入れ重みを加えます。 |
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| 側面を編みます。「2本ごえ、2本もぐり、1本おくり」。間ちがえないよう気をつけます。 | 編み目をたがいにつめ、すき間がないようにすると、仕上がりがきれいです。 | 11段つんだら、口の部分に麻ひもをかけます。次の折りこみにそなえ、少しゆるめにします。 |
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| 横の条をもう一本入れ、余ったたての条をひもを通過させ、編み目に折りこみます。 | ひもにウッドビーズを通し、先端をむすびます。 | できあがったかご。編み目が交差してあざやかに見えます。 |
昨年の学習会をもとに、素材や規格、作成の手順をさらに工夫しましたが、網代編みは子どもだけではやはり難しく、自然に親子の共同作業になりました。しかし、その共同作業が楽しい体験になったようです。かごの仕上がりにはみなさん満足されたようです。「縄文ポシェット」の魅力を再確認しました。
この夏休みに「土器づくり」「かごづくり」を行いました。ともに「いれもの」ですが、素材も用途もちがいます。しかし、採集、加工(調理)という一連の活動が縄文人の生活を向上させたのは事実。そこに視点をあてて企画したつもりです。次回(10月24日)は「どんぐりを味わってみよう」。これにもご参加いただけると、さらに関心が広がるはずです。

オリジナル缶バッジ(参加記念)
かごづくりに興味をもち、新たな作品づくりをめざす参加者のために2つの提案をプリントを配布する形で行いました。ともに、ホームページや書籍で紹介されているものですが、学習会の成果を生かせるように工夫を加えました。
左の「カラー組ひもをつけた完成例」は昨年度は希望者のみ時間を延長して作製したもの。ひもを編むのに3時間かかりました。ひもの素材は着色したたこ糸。右の「クズのつるを素材にしたかご」は参考例として担当者が事前に作製したもの。クズは簡単に手にはいるので素材にしましたが、せんいがもろく、実用には向かないようです。なお、ひもはカラムシのせんいを撚ったものです。
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| カラー組ひもをつけた完成例 | クズのつるを素材にしたかご |
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