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トップ > 組織から探す > 県教育委員会 > 山梨県立考古博物館 > 考古博物館_平成22年度チャレンジ博物館第3回「縄文土器をつくろう」開催レポート

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 考古博物館平成22年度チャレンジ博物館(親子ものづくり教室)第3回

「縄文土器をつくろう」開催レポート

夏休み恒例の「縄文土器づくり」が行われました。今年度は「粘土づくりから野焼きまで」すべての工程を3日間で体験する従来の学習会(Aコース)に加え、「形づくりだけ」を行うBコースを新設。より参加がしやすくなりました。参加者は小学生24名、付き添いの保護者の方22名。どちらのコースも暑さをふきとばすやる気十分。はじめての粘土と格闘した親子、毎年参加を楽しみにしている親子、レベルの高い作品に挑戦した親子・・・参加者それぞれの思いを形にしていきました。

 

練る 

練る

つくる 

つくる

 野焼きする

野焼きする

7月18日(日曜日)

Aコース9時30分から12時30分

粘土づくり。モデル土器を選ぶ。

 

 採取した粘土と粉砕した粘土 

 

   粘土と砂の分量をはかる

 

   粘土と砂を混ぜる

 

採取した粘土(右)を粉砕し、ごみなどをとりのぞいたもの(左)を使います。

粘土と砂の分量を正確にはかります。割合は粘土7に砂3。

粘土と砂を、水を入れる前に、よくまぶしておきます。

水を加える   

 

粘土をおにぎり大にまとめる

 粘土のまとまりを一つ一つねる 

 

水を適量入れ、粘土によくなじませます。

水がなじんだ粘土をおにぎり大にまとめます。

まとめた粘土を一つ一つていねいに練ります。

 こねる  おしつぶし、空気をぬく  粘土を大きなまとまりにする
 クッキーの生地をつくる要領でこねるのが基本。  空気をぬくために、粘土を押しつぶしまう。この作業は力が必要。  よく練ったら、大きなまとまりにします。
形をととのえる ビニル袋に入れ、熟成 モデル土器を選ぶ
練りあがった粘土。きらきら光るのは砂に混じっていた金雲母。 ビニル袋で密封し、1週間熟成させます。 展示された実物土器の中からモデルを選びます。目の前の土器は酒呑場遺跡出土。

7月24日(土曜日)

Aコース9時30分から16時

形づくり。文様づけ。

 

  土器の大きさをはかる

 

底をつくる

 粘土ひもをつくる 

 

 モデル土器の形と大きさを観察。手にとって測り、確かめます。  まず底をつくります。円盤のような形にし、回転台の中央におきます。 粘土ひもをつくります。同じ太さにすることがポイント。
  粘土ひもを積み上げはじめる

 

 積み上げ順調 

 

  積み上げ最後の段

 

 輪づみ法で作製。底の上に粘土ひもを積みはじめました。  積み上げは順調です。つなぎ目は粘土を伸ばしふさいで、密着させます。  最後の一段。形が見えてきました。
  浅鉢型土器に挑戦

 

  表面をなめらかに

 

  施文具と調整具

 

 サラダボールのような形の浅鉢型土器に挑戦。形がくずれないように気を配ります。  文様づけにそなえて、表面をたんねんになめらかにしておきます。。  施文具(左から丸棒とくし、竹管、よりひも)と調整具(右)。
 沈線を引く

 

  縄文をつける

 

 内側をつぶす 

 

竹ぐしで沈線文(ちんせんもん)をかいています。くしをななめにしてゆっくり引くのがコツ。 よりひもを転がし、縄文をつけています。左手で内側から支えて、土器を安定させます。 内側のつなぎ目や段差をつぶすようにみがきます。
 最後のしあげ  土器の底を調整  土器完成
 形の最終調整。細かい作業に集中しています。  回転台から土器をはずし、底の形を調整します。  形のできあがった土器。日陰(室内)で2週間乾燥させます。

7月25日(日曜日)

Bコース9時30分から16時

形づくり。文様づけ。

 

 輪積みで作製

 

 粘土ひもはつくりおくとよい

 

   複雑な突起をつける

 

用意された粘土を積み上げはじめます。

粘土ひもは同じ太さにたくさんつくりおきしておくのが高さをそろえるコツ。

独特な形の突起をバランスよくとりつけています。
 粘土ひもで隆線文をつける

 

 粘土ひもで複雑な文様をつける 

 

 沈線文をえがく 

 

細い粘土ひもで隆起文(りゅうきもん)を表現します。水をのりにして、密着させます。 線の曲がり具合を観察しながら、ていねいにはりつけていきます。 太めの沈線文をえがきます。集中して、竹ぐしをゆっくり動かします。
 協力して文様づけ

 

   内面をていねいに調整

 

  土器完成2

 

竹ぐしの先を連続しておしあて、刺突文をつけます。 内側にへらを入れ、底の近くまで、ていねいにみがきます。 土器完成です。

8月7日(土曜日)

Bコースの土器は職員が野焼きしました。

土器の写真は左端がモデルにした実物、その右が参加者のつくったもの。乾燥、焼き上げにより一回り小さくなっているのがわかります。

 

Bコース野焼き   実物土器と参加者作品1  実物土器と参加者作品2
実物土器と参加者作品3 実物土器と参加者作品4 実物土器と参加者作品5

8月8日(日曜日)

Aコース9時30分から12時30分

野焼き。

 

土器を天日干し 土器を焼き場に移動 たき火の周りに土器をならべる
開始1時間前から日なたで土器を天日干しします。

土器を焼き場まで慎重に運びます。土器が熱をもっているので軍手が必要。

 

たき火の周りに土器をならべ、あぶります。徐々に加熱していきます。
おき火の中であぶる たき火を燃え上がらせる たき火の中拡大
火の勢いが静まったら、土器を入れ、さらにあぶります。急に温度を上げないように。 十分にあぶったら、細いまきを加え、火力を上げます。炎が大きく燃え上がります。 たき火の中。野焼き特有の焼きむらが見られます。黒いすすは好みで焼ききります。
たき火から出して常温で冷やす 土器を水あらい 水気をふきとる
焼き上がった土器は常温でゆっくり冷やします。1時間ほどまちます。 水あらいして、表面についた灰や炭を落とします。 水気をふきとると、土器のオレンジ色がきわだって見えます。
参加者1 参加者2 参加者3
土器を手にした参加者。 思った以上のできあがりに 大満足のようでした。

土器づくりを終えて

参加した小・中学生

  • きょ年つくった土器よりちょっとたいへんでむずかしかった。(小2男)
  • 土器づくりのことがわかり、うれしかった。(小2男)
  • 砂を入れないとちぢむことがわかりました。土器のつくりかたがわかりました。(小2女)
  • 粘土がかたくて、小さなかたまりにしてもうまくねれなかった。細いねん土ひもをつけるのがたいへんだった。形がうまくつくれてよかった。(小2男)
  • 土器がわれないでよかった。ねん土をねるのがたいへんだった。(小3・男)
  • 形づくりがおもしろかった。焼くときはあつかった。(小3・男)
  • 土と砂が土器になるのがふしぎです。(小4・男)
  • ねん土をひもにしてつみ上げる時、へらでととのえたり、もようをつける時がたいへんだった。(小4・男)
  • 昔の人の苦ろうがわかりました。土器をつくるのにすごく時間がかかることを知りました。ねん土はかたく、ぼそぼそしてねるのがむずかったし、形づくりもうまくできないから、昔の人はすごいと思いました。(小4・男)
  • (Bコースだったけど)ねん土のつくりかたも説明してもらいよかった。時間までにできあがってよかった。(小4・女)
  • じょうもん土器をつくるのがこんなにたいへんだとは思わなかった。(小4・男)
  • とても楽しかった。とてもいい土器がつくれた。(小4・男)
  • 縄文土器をつくるのは大変でした。古代の人たちの土器はすごくきれいな形ともようだったので、古代の人たちは器用だったんだと、おどろきました。完成した土器は少しひびが入ってしまったけれど、楽しくつくれたのでよかったです。(小5・女)
  • 縄文時代は6つにわかれていて、それぞれで土器の形がちがうことを知りました。縄文土器と口ではかんたんにいえるけれど、つくるのはむずかしかった。(小5・女)
  • ねん土と砂をまぜてねることをはじめて知りました。焼き上がったときはすごくいい色でよかったです。満足できる作品ができました。(小5・女)
  • 縄文時代の人はよほどひまなんだなと思いました。(小5・男)
  • 楽しかったです。来年も参加したいです。(小5・女)
  • 楽しくでき、とてもよい体験ができた。(小6・男)
  • わかりやすい説明がよかった。縄文土器のことがよくわかった。(小6・女)

付き添いの保護者

  • 縄文土器のつくりかたが一つの流れとして実感できて、とても貴重な体験をさせていただきました。これからは縄文土器を見るたび、それをつくった縄文人のことが思い浮かびそうです。
  • わかりやすく説明していただいて、よく納得して学べました。子どもの自由研究のために参加しましたが、とても楽しかったです。
  • 子どもたちが興味をもち、図書館でいろいろな縄文土器のなぞを調べてくれるほど刺激をうけてくれて、うれしかったです。
  • 親子ものづくり教室はいつも子どもだましでない本格的な作品ができるので、つくるのは大変ですが、できあがれば満足感があり、ずっと大切にしたいという気持ちになります。
  • (大人向けのものづくり教室に)自分だけで参加していることより、子どもと一緒に参加する方が大変でした。でも、なるべく子どもが自分で手をかけるようにしました。一日という長い成形(形づくり)に集中していられるか心配でしたが、思ったよりがんばれてよかったと思います。
  • 今回初めての参加で3回コースでしたので、すべての工程を終えることができるか不安がありました。しかし、完成したものを見ましたら、達成感でいっぱいです。弥生式土器(縄文式土器との違い)もお願いします。
  • 昔の生活、時代背景など思い浮かべながらつくれました。縄文人の気持ち、単純に形をつくるだけでなく、装飾も入れ、昔の人も個性を出したり、競い合った楽しんでいたのかなと思いました。
  • 粘土をこねるのも大変力が入れました。形づくりはさらに力を入れました。 何本も粘土ひもを積み上げていき、とても疲れました。共同作業そのものでした。縄文の模様のつけかたもわかりました。野焼きでは土器の色の変化をじかに見ることができ勉強になりました。
  • 縄文人のくらしが少し体験でき、その様子がわかりました。子どもがチャレンジ博物館をとても楽しみにしていて、参加するたびに興味関心が出てきている様子があります。学習後は博物館で実物を見せていただいて、とても理解が深まった子どもの様子が見られました。親も一緒に学ばせていただいて、とても楽しかったです。
  • 毎年楽しみにしています。
  • 思ったよりたいへんで疲れました。でも、次回は3回コースでやらせたいです。
  • 3回コースに土と砂を採取するところも加えてほしい。
  • 野焼きの間、何か別の作業ができるとよいと思いました。
  • 未就学児も参加できる活動があればいいと思います。

担当者より

ここまで本文です。

今回2コース制をとってみました。「3回連続参加するのは難しい」というこれまでの参加者の意見を参考にしてです。そのためか、参加者は昨年度にくらべ大幅にふえ、「次回は3回コースに挑戦」という意欲も見られました。土器の出来上がりは例年どおりすばらしく、みなさん本当にがんばったのだなと感心しました。来年度も2コース制で実施しようと考えています。

この学習会は夏休み恒例、つまり、毎年猛暑の中での開催になります。そのため、野焼きは職員にとっても参加者にとっても大変厳しい条件下になります。真夏は土器づくりに適した季節ではないのは事実。春や秋に時期を変えるべきなのか考えています。「一番参加しやすいのは夏休み」というご意見も根強く、当館の年間予定とも関わることなので、いろいろな角度から、もっともよい方向性を見いだしていきたい思っています。

 縄文土器づくりオリジナル缶バッジ

 オリジナル缶バッジ(参加記念)

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ここまで本文です。

このページに関するお問い合わせ先

山梨県教育委員会考古博物館 
住所:〒400-1508 甲府市下曽根町923
電話番号:055(266)3881   ファックス番号:055(266)3882

内容に関するお問い合わせは
風土記の丘研修センターまで
電話055-266-5286
ファックス055-266-5287

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