ここから本文です。
考古博物館平成22年度チャレンジ博物館(親子ものづくり教室)第3回
夏休み恒例の「縄文土器づくり」が行われました。今年度は「粘土づくりから野焼きまで」すべての工程を3日間で体験する従来の学習会(Aコース)に加え、「形づくりだけ」を行うBコースを新設。より参加がしやすくなりました。参加者は小学生24名、付き添いの保護者の方22名。どちらのコースも暑さをふきとばすやる気十分。はじめての粘土と格闘した親子、毎年参加を楽しみにしている親子、レベルの高い作品に挑戦した親子・・・参加者それぞれの思いを形にしていきました。
|
練る |
つくる |
野焼きする |
Aコース9時30分から12時30分
粘土づくり。モデル土器を選ぶ。
|
|
|
|
採取した粘土(右)を粉砕し、ごみなどをとりのぞいたもの(左)を使います。 |
粘土と砂の分量を正確にはかります。割合は粘土7に砂3。 |
粘土と砂を、水を入れる前に、よくまぶしておきます。 |
|
|
|
|
|
水を適量入れ、粘土によくなじませます。 |
水がなじんだ粘土をおにぎり大にまとめます。 |
まとめた粘土を一つ一つていねいに練ります。 |
![]() |
![]() |
![]() |
| クッキーの生地をつくる要領でこねるのが基本。 | 空気をぬくために、粘土を押しつぶしまう。この作業は力が必要。 | よく練ったら、大きなまとまりにします。 |
![]() |
![]() |
![]() |
| 練りあがった粘土。きらきら光るのは砂に混じっていた金雲母。 | ビニル袋で密封し、1週間熟成させます。 | 展示された実物土器の中からモデルを選びます。目の前の土器は酒呑場遺跡出土。 |
Aコース9時30分から16時
形づくり。文様づけ。
|
|
|
| モデル土器の形と大きさを観察。手にとって測り、確かめます。 | まず底をつくります。円盤のような形にし、回転台の中央におきます。 | 粘土ひもをつくります。同じ太さにすることがポイント。 |
|
|
|
| 輪づみ法で作製。底の上に粘土ひもを積みはじめました。 | 積み上げは順調です。つなぎ目は粘土を伸ばしふさいで、密着させます。 | 最後の一段。形が見えてきました。 |
|
|
|
| サラダボールのような形の浅鉢型土器に挑戦。形がくずれないように気を配ります。 | 文様づけにそなえて、表面をたんねんになめらかにしておきます。。 | 施文具(左から丸棒とくし、竹管、よりひも)と調整具(右)。 |
|
|
|
| 竹ぐしで沈線文(ちんせんもん)をかいています。くしをななめにしてゆっくり引くのがコツ。 | よりひもを転がし、縄文をつけています。左手で内側から支えて、土器を安定させます。 | 内側のつなぎ目や段差をつぶすようにみがきます。 |
![]() |
![]() |
![]() |
| 形の最終調整。細かい作業に集中しています。 | 回転台から土器をはずし、底の形を調整します。 | 形のできあがった土器。日陰(室内)で2週間乾燥させます。 |
Bコース9時30分から16時
形づくり。文様づけ。
|
|
|
| 用意された粘土を積み上げはじめます。 |
粘土ひもは同じ太さにたくさんつくりおきしておくのが高さをそろえるコツ。 |
独特な形の突起をバランスよくとりつけています。 |
|
|
|
| 細い粘土ひもで隆起文(りゅうきもん)を表現します。水をのりにして、密着させます。 | 線の曲がり具合を観察しながら、ていねいにはりつけていきます。 | 太めの沈線文をえがきます。集中して、竹ぐしをゆっくり動かします。 |
|
|
|
| 竹ぐしの先を連続しておしあて、刺突文をつけます。 | 内側にへらを入れ、底の近くまで、ていねいにみがきます。 | 土器完成です。 |
Bコースの土器は職員が野焼きしました。
土器の写真は左端がモデルにした実物、その右が参加者のつくったもの。乾燥、焼き上げにより一回り小さくなっているのがわかります。
|
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
Aコース9時30分から12時30分
野焼き。
![]() |
![]() |
![]() |
| 開始1時間前から日なたで土器を天日干しします。 |
土器を焼き場まで慎重に運びます。土器が熱をもっているので軍手が必要。
|
たき火の周りに土器をならべ、あぶります。徐々に加熱していきます。 |
![]() |
![]() |
![]() |
| 火の勢いが静まったら、土器を入れ、さらにあぶります。急に温度を上げないように。 | 十分にあぶったら、細いまきを加え、火力を上げます。炎が大きく燃え上がります。 | たき火の中。野焼き特有の焼きむらが見られます。黒いすすは好みで焼ききります。 |
![]() |
![]() |
![]() |
| 焼き上がった土器は常温でゆっくり冷やします。1時間ほどまちます。 | 水あらいして、表面についた灰や炭を落とします。 | 水気をふきとると、土器のオレンジ色がきわだって見えます。 |
![]() |
![]() |
![]() |
| 土器を手にした参加者。 | 思った以上のできあがりに | 大満足のようでした。 |
ここまで本文です。
今回2コース制をとってみました。「3回連続参加するのは難しい」というこれまでの参加者の意見を参考にしてです。そのためか、参加者は昨年度にくらべ大幅にふえ、「次回は3回コースに挑戦」という意欲も見られました。土器の出来上がりは例年どおりすばらしく、みなさん本当にがんばったのだなと感心しました。来年度も2コース制で実施しようと考えています。
この学習会は夏休み恒例、つまり、毎年猛暑の中での開催になります。そのため、野焼きは職員にとっても参加者にとっても大変厳しい条件下になります。真夏は土器づくりに適した季節ではないのは事実。春や秋に時期を変えるべきなのか考えています。「一番参加しやすいのは夏休み」というご意見も根強く、当館の年間予定とも関わることなので、いろいろな角度から、もっともよい方向性を見いだしていきたい思っています。

オリジナル缶バッジ(参加記念)
ここまで本文です。
このページに関するお問い合わせ先
内容に関するお問い合わせは
風土記の丘研修センターまで
電話055-266-5286
ファックス055-266-5287