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新年をむかえるこの時期,初もうででにぎわう神社やお寺,そして各地の民芸品店には色とりどりの干支土鈴がならびます。チャレンジ博物館では新春企画として「土鈴づくり」をしました。製作したのは縄文時代の土鈴とそのつくりを応用したトラの土鈴。参加者は小学生17名,付き添いの保護者14名。思うにまかせない粘土と格闘しながらイメージする形をめざして奮闘努力しました。
世界にはさまざまな土製品がありますが,日本の土鈴のようなつくりのものは他に例がありません。その起源は古く縄文時代にさかのぼります。当時の土鈴は球(まるい形)か楕円球(すこし長まるの形),大きさは4~6㎝の小さなもの。軽くふると,鈴子(内部にある小玉)が内壁にぶつかってカラカラと素焼きならでは高く澄んだ音がします。
もちろん土鈴はやきもの。中空(中がくりぬいたように空っぽ)のつくりなので,熱が加わると中の空気がふくらみます。空気のぬけ道がないと,その圧力で土鈴は破裂するはずです。現在の土鈴にはぬけ道になる穴が必ずあります。ところが,縄文時代のものは多くの場合穴は見あたりません。では,なぜ焼成時に割れないのでしょうか。それは粘土に砂や植物の繊維がまぜられているからです。これらがすき間をつくり,そこから空気がぬけるからです。この縄文人の知恵にしたがい,今回は粘土に砂を30%まぜました(念のため小さな穴もあけましたが)。
人工的に音をつくりだす道具を楽器と考えると,縄文時代にそのはじまりが見られます。小さな土製品では土鈴のほかに土笛があります。長い穴があり,そこに息をふきこむとピーととても高い音がします。有孔鍔付土器も注目です。写真のように形が独特。口の部分にある鍔(帽子のひさしのような突起)やたくさんの穴を利用してひもをめぐらし動物の皮などをはった太鼓だと考えられています。
これらの楽器は祭りの場などで用いられたようです。現在,神様をおむかえするために神事で鈴や太鼓をならす神社があります。縄文人も同じような使い方をしたのでしょうか。当時の楽器は今とはちがい演奏を楽しむものではなかったようです。
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民芸土鈴 個人蔵
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縄文時代の土鈴 釈迦堂遺跡(笛吹市・甲州市)出土 |
土笛 釈迦堂遺跡出土 |
有孔鍔付土器 一の沢遺跡(笛吹市)出土 |
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材料と用具。左上のガチャガチャカプセルはトラ土鈴用。 |
まず,縄文時代の土鈴づくり。鈴子づくり。径5㎜くらいの真んまるな玉にします。 |
本体になる半球づくり。手のひらで粘土を平たくのばし,おわん形にまげます。 |
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| あわせ目は平らに。水はのりの働きをします。 |
鈴子をわすれずにいれます。数は3個くらい。 |
半球を2つあわせ,あわせ目をていねいにふざぎます。 |
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| 資料を見ながら文様を考えます。うずまきや点々の文様など当時のものを参考に。 |
文様づけ。竹べらは軽くおさえながらゆっくり引くのがコツ。縄文時代の土鈴完成。 |
つづいてトラ土鈴づくり。本体はカプセルの内側にぬらした布をしわがないようにはり, |
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| その上から粘土をはりつけ,半球の形をつくります。 |
形を整えてから布をゆっくり引きあげ粘土をとりだします。 |
できた半球をはりあわせると, |
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| 本体が形よくできあがります。 | できあがった本体はあわせ目をふざぎ,表面を整えておきます。 | 鼻,耳,足,尾,とっ手をつくり,とりつけます。見本をじっくり観察します。 |
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| 文様づけの前に表面をなめらかにしておくと,しあがりがよくなります。 | 目は竹ぐしで穴をあけたり,半分に裂いた竹管をおしつけたりして表現。 | ヒゲやしま模様等の文様をつけるとトラ土鈴完成です。 |
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オリジナル缶バッジ(参加記念)
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