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青銅は人類が本格的に利用した最初の金属。石器にくらべ丈夫で、しかも美しく輝く青銅器は古代の人々の心をとらえたはずです。チャレンジ博物館初登場の「青銅鏡づくり」。鋳型(範)づくりから鋳こみ、みがきまで一連の工程を体験することを通して、青銅加工の技術を学びました。2回あわせた参加者は、小学生10名、付き添いの保護者10名。終日の作業で全員顔が映るほどピカピカの鏡にしあげました。
現在の鏡はガラス板の片面にアルミや銀をはったものです。でも、この鏡は明治時代から。それより前、江戸時代までは鏡といえば銅鏡(青銅鏡)のことでした。
鏡をはじめとする青銅器は弥生時代のはじめ(定説ではおよそ2500年前)に朝鮮半島南部から伝来。銅の精錬(自然石から必要な金属をとりだす技術)がはじまった飛鳥時代には生産量が飛躍的に向上。以後今日までさまざまな青銅製品がうみだされてきました。
青銅は銅にスズ(場合によっては鉛など)を加え、熱しとかした合金です。合金は金属の質を大きく高める古代のハイテク技術でした。銅を青銅に変えると下の図にあるように魅力的な利点が生じます。問題はスズをどのくらいまぜるか。今回の学習会では強度、色合い、安全性を検討し、銅84%、スズ16%の合金で鋳こんでみました。
鏡はもちろん自分の姿をうつすためのものです。古代人はそれだけでなく、祭りの時などにまじないのために使ったり、亡くなった人(とくに身分のある人)のお墓にそなえたりしました。鏡の見どころは裏面に鋳だされた文様。デザイン性豊かな文様がほどこされたのはこのような特別な使われ方がされたからだと考えられます。今回は古代の代表的な文様3種類から選んでいただきました。
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青銅のしくみ 自作資料 |
鏡をかかげた巫女 小学館「よみがえる日本の古代」から |
古墳に副葬された青銅鏡 黒塚古墳(奈良県) |
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基型づくりの材料と用具。 |
まるい鏡のわくと文様の部品。これが基型になります。 |
部品を切りぬきます。おもにハサミで切り、 |
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| 細かい部分はデザインナイフを使います。 |
部品をわくの上にならべてのりではりつけます。小さなものはピンセットを使うと便利。 |
細かい作業です。親子で協力してがんばりました。 |
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| 基型完成。(左)方格規矩鏡(右上)連弧文鏡(右下)神獣鏡 |
砂型づくりの用具。砂は乾燥しやすいので、口をとじておくように心がけます。 |
リムーバーを十分にふりかけます。2本の棒をたてるのは湯道(とけた青銅の通り道)と空気ぬけ孔をつくるため。 |
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| 砂を型の半分ほど入れ、角材や丸棒で丹念にすみずみまでおしこんでいきます。 |
さらに砂をいっぱいまで入れ、へらですりきります。 |
炭酸ガスで砂をかためます。自然乾燥では2~3日かかる作業が瞬時に完了します。 |
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| 二本の棒をぬきとります。型をこわさないようにゆっくり。 | 裏返し、わくを重ね、鏡になる面にも同様に砂を入れ炭酸ガスでかためます。 | 砂型をわります。湯道と空気ぬけ孔にあたる部分をけずり鏡の面までのばしておきます。 |
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| 砂型完成。裏面の文様が見えます。 | わくを合わせ、クランプでとめます。砂の部分をつかむようにします。 | 鋳こみの用具。奥にあるのが青銅をとかす坩堝(るつぼ)です。左の砂は消火用。 |
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| (左)銅(右)スズ(手前)リン青銅→酸素のあわをとりのぞく効果があります。 | 炉の中。1200℃ほどの高温になります。燃料はコークス。 | 鋳こみ。手際よく、なめらかに。空気ぬけ孔に赤い湯(とけた青銅)が見えたらOK。 |
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| 熱がさめたら、クランプをはずします。軍手で手を保護しながら作業します。 | 砂型を開き、鏡をとりだします。砂は金づちでたたきわります。 | 鏡が鋳あがりました。湯道や空気ぬけ孔の部分にバリがのこっています。 |
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| ハンドグラインダーでバリをとりのぞきます。 | 鏡面と側面(縁)を荒みがきします。安全メガネと革手袋を着用。ハンドグラインダーと | ベルトグラインダーを交互に使い、鬆(す→へこんだ部分)がなくなるまでつづけます。 |
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| みがきは水道場に移動して行います。鏡を固定する台がセットされています。 | 鏡面みがき。角棒に紙ヤスリをまきつけ、根気よく。ヤスリの目は粗→細へ三段階。 | 裏面みがき。まず、真ちゅうブラシでていねいに砂をおとします。 |
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| 平らな部分を中心にていねいにみがきあげます。 | 時間のかかる作業です。親子で交代しながらつづけます。 | 研磨剤でみがくと、視界が開けたように鏡面が輝きます。 |
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| 裏面もみがきます。文様がくっきりしてきます。 | 完成です。文様が見事に浮き出ています。 | 鏡面は顔があざやかに写り、思わず笑顔です。 |
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