中央自動車道笹子トンネル天井板落下事故について
平成24年12月2日に、中央自動車道笹子トンネル内において、天井板が落下し、通行車両が巻き込まれ、死傷者が発生するという痛ましい事故が起きました。事故で犠牲になられた方々のご冥福をお祈りし、ご遺族の皆さまに、心からお悔やみ申し上げます。
知事コメント
事故の概況
- 事故発生日時:平成24年12月2日(日曜日)午前8時3分頃
- 事故発生場所:中央自動車道上り線笹子トンネル内
- 事故内容及び被害状況
- 高速道路内のコンクリート製の天井板厚さ約8cm、重さ約1.2トン)が約130mにわたり崩落し、車両3台が天井板の下敷きになるとともに火災が発生
- 被害状況:死者9名、負傷者2名
事故当日及び翌日の県の対応
- 事故当日(平成24年12月2日(日曜日))
- 事故後、防災危機管理監が現地合同災害本部で情報収集活動を実施
- 県土整備部が国と連携して迂回路の確保と安全確認の実施
- 事故翌日(平成24年12月3日(月曜日))
- 知事が現地において、羽田国土交通大臣に天井板落下の原因究明、トンネルの復旧等を要望
- 県土整備部が県内で同様の構造を持つトンネル(愛宕トンネル、新御坂トンネル)を緊急点検
平成24年12月3日実施の緊急点検の実施方法と結果
「目視」や金づちで、つり金具や周辺のコンクリート面をたたく「打音検査」を行い、アンカーボルト設置部のひび割れやボルトの緩みなどがないか確認しました。点検結果は、新御坂トンネルと愛宕トンネルともに異常はありませんでした。
国土交通省及び中日本高速道路株式会社に対する緊急要望(平成24年12月4日)
今般発生した事故の重大性を考慮し、知事が原因究明、安全確保、早期復旧等について、平成24年12月4日(火曜日)に中日本高速道路株式会社及び国土交通省に対して要請活動を行いました。
要望項目
- 徹底した原因究明を行い、再び、このような事故が発生しないよう、しっかりとした安全対策を講ずること。
- 長期の通行止めによる地域の経済及び住民生活への影響を最小限にするよう、復旧工事を迅速に行い、十分な安全を確認した上で出来るだけ早い開通を図るとともに、開通時期をあらかじめ明示すること。
- 中央自動車道は開通後30年以上を経過し、構造物の老朽化が懸念されることから、全線の全ての構造物について安全点検を強化し、所要の安全対策を講ずること。
県管理のトンネルの状況と対応
一般国道137号新御坂トンネルと主要地方道甲府韮崎線愛宕トンネルの点検結果について
県管理トンネルのジェットファン、トンネル情報板等の重量構造物の点検結果について
関連情報