甲州ワインとは

甲州ワインの更なる進化

若い世代に聞いた「甲州ワインの未来」のためにできること

その1 甲州の伝統とは異なる「垣根仕立ての栽培」に挑戦中

「中央葡萄酒」の三澤彩菜さんが考える理想の甲州とは、“残糖のないドライなスタイル”。“酸がシャープでかつ複雑”そして“ほどよい香り”の3要素を持つもの。こうした要件を満たすブドウ作りに、欧米で一般的な「垣根仕立て」が必要と語ります。この栽培法で作られた甲州ブドウは、他のブドウとは濃縮具合が明らかに違うのだとか。将来は、県内の甲州産地で垣根仕立てを一般化させるのが夢だそうです。

「中央葡萄酒」三澤彩菜さん

その2 フランスのワイン修行で甲州の素晴らしさを再発見

甲州ワインのワイナリー「ダイヤモンド酒造」の三代目・雨宮吉男さん。彼がブルゴーニュの研修中に知り合った現地の友人の実家ワイナリーで、曾祖父の代からこだわっていたのは古来種のアリゴテでした。土地には土地に適した品種があることを学んだ雨宮さんは、帰国後「品種も地元なら醸造技術も地元」を掲げて、山梨におけるワイン造りの伝統を受け継いでいます。

「ダイヤモンド酒造」雨宮吉男さん

その3 甲州は緊張感のある品種だから挑戦し甲斐もある

ともに大阪大学を卒業し、発酵や日本酒分野で活躍した土屋幸三さんと由香里さん。結婚後、夫の祖父が残したワイナリー「機山洋酒工業」を継ぎました。ご夫妻のモットーは、甲州ブドウの品種特性に寄り添いながら、この種が持つ白桃や花梨、リンゴ、密柑、グレープフルーツの薄皮といったさまざまなアロマを自然のままに引き出すこと。「食卓の日常品として良いワインを選びたい」と、二人のあくなきチャレンジは続きます。

「機山洋酒工業」土屋幸三さん・由香里さん