更新日:2017年2月28日

ここから本文です。

クニマスについて

1.クニマス発見までの経緯

  • クニマスは田沢湖のみに生息していましたが、1940年(昭和15年)に強酸性の玉川の発電用水の流入により絶滅しました。本栖湖、西湖、琵琶湖等へ移植された記録はありましたが、その後の生息は確認されていませんでした。
  • 京都大学の中坊徹次教授からクニマスと思われる魚の提供依頼を受け、西湖漁業協同組合が2010年(平成22年)3月に、ワカサギ漁の刺し網で採捕された個体を提供し、京都大学で種判別が行われた結果、70年前に秋田県田沢湖で絶滅したクニマスであることが発表されました。
  • 中坊教授は、この結果を論文として日本魚類学会英文誌に投稿し、2011年(平成23年)2月に発表されました。
  • なお、環境省は、論文内容の確認や関係者への聞き取り等により、「クニマス」のレッドリスト上の「絶滅」とした位置づけや保全の在り方を含めた今後の対応について、専門家等の意見を聞きながら検討し、2013年(平成25年)2月1日にレッドリスト上の位置づけを「野生絶滅」に変更しました。

 

            西湖クニマス

                           西湖のクニマス

 

2.山梨県でのクニマス研究について

 現在、クニマスが生存するのは世界に山梨県だけであり、早急な調査と保護が求められています。一方、クニマスはかつて「魚一匹米一升」と呼ばれ珍重されたと言われ、水産資源としての潜在的価値は高く、本県内水面漁業への活用も期待されています。

 しかし、クニマスの生態等については謎が多く、近縁種のヒメマスとの生態的関係等も謎に包まれています。そこで、山梨県水産技術センターでは、クニマスの生息環境や産卵生態等から生態を明らかにするための研究や、増殖及び養殖技術の確立に向けた研究を行っています。

 得られた成果は、今後、クニマスの保護や活用、本県内水面水産業の振興に活かされることが期待されます。

 

   kunimasutyousa kunimasusairan

          西湖での産卵環境調査の様子                飼育魚からの採卵試験の様子

 

研究体制

【平成24年度~平成26年度】

 山梨県水産技術センター、山梨県衛生環境研究所

 ※山梨県総合理工学研究機構による予算で実施

【平成27年度~平成29年度】

 山梨県水産技術センター、山梨県衛生環境研究所、富士山科学研究所、東京海洋大学

 ※山梨県総合理工学研究機構による予算で実施

 

研究内容

  • 生息動態と環境要因の影響解明

   クニマス生息数の推定と年次動向、生息環境(水温、餌等)との関連について調査を実施しています。

  • 産卵生態と産卵環境の解明

   湖底産卵場水源の水文調査や親魚の来遊状況等の調査を実施しています。

  • 養殖技術の確立

   クニマスの完全養殖技術(飼育親魚からの再生産)確立を目指して、飼育試験を実施しています。

  • 復活技術の確立

   東京海洋大学と連携して、クニマス生殖細胞の凍結保存、代理親魚(クニマス生殖細胞を移植したヒメマス等)からのクニマ

   ス復活技術の研究を実施しています。

 

これまでの研究成果

※山梨総合理工学研究機構研究報告へリンクします

  • 平成24年度総合理工学研究機構研究報告第8号

   「クニマスの生態解明及び増養殖に関する研究」(その1)(その2)

  • 平成25年度総合理工学研究機構研究報告第9号

   「クニマスの生態解明及び増養殖に関する研究(第2報)」

  • 平成26年度総合理工学研究機構研究報告第10号

   「クニマスの生態解明及び増養殖に関する研究(第3報)」

Adobe Readerのダウンロードページへ

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe Readerが必要です。Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先から無料ダウンロードしてください。

このページに関するお問い合わせ先

山梨県農政部花き農水産課 
住所:〒400-8501 甲府市丸の内1-6-1
電話番号:055(223)1610   ファクス番号:055(223)1609

より良いウェブサイトにするためにみなさまのご意見をお聞かせください

このページの情報は役に立ちましたか?

このページの情報は見つけやすかったですか?

広告スペース

広告掲載について