さぼうのおしごと(砂防読本)
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 火山噴火の対策 11 遊ゆう砂さ地ちとは、市し街がい地ちなどで川の水や土ど砂しゃがはんらんすることを防ふせぐために、あらかじめ川幅はばの広いところを作り、そこに川の水や土ど砂しゃを流し、勢いきおいを弱めて市し街がい地ちなどに被ひ害がいがおよばないようにするものです。・火山噴ふん火かを予知することは難むずかしいことですが、大だい規き模ぼな噴ふん火かが起こる前には、例たとえば地じ震しんが起きたり、富ふ士じ山さん自身がわずかに膨ふくらんだりするなどの「前ぜん兆ちょう現げん象しょう」と呼よばれる変へんか化が見られます。このような前ぜん兆ちょう現げん象しょうをとらえることができれば、ひなんする時間は十分にあります。・富ふ士じ山さんの火山活動を観かん察さつし、その時とき々どきの様子を伝つたえるために、富ふ士じ山さんのまわりに多くの監かん視しカメラを設せっ置ちして、富ふ士じ山さんの動きを画が像ぞうでとらえるとともに、雨う量りょう(雨の量)や積せき雪せつ(雪の積つもった深さ)などを測はかる機き械かいも設せっ置ちしています。また、それらを光ファイバーでつなぎ、富ふ士じ山さんのまわりの市町村に情じょう報ほうを伝つたえる仕組みを作っています。ここでは特とくに富ふ士じ山さんでの取り組みを紹しょう介かいします。遊ゆう砂さ地ちあり遊ゆう砂さ地ちなし火山噴火のハード対策火山噴火のハード対策火山噴火のソフト対策火山噴火のソフト対策光ファイバー雨う量りょうをはかる積せき雪せつをはかる富士山の動きを画が像ぞうでチェック市町村に伝つたえる監かん視しカメラ

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