My Select やまなし(デジタルブック版)
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大切にしたのは『故郷での地域医療への貢献』という、子どもの頃に芽生えた“挑戦の志”。インタビュー小学生のころ医師になる夢を抱いた伊藤さんは、大学受験の時に自治医科大学を知り進学しました。「自治医科大学はへき地での医師の確保や地域住民の福祉向上を使命とする大学で、卒業後は出身都道府県で地域医療に従事するのが原則です。私の伯父は在宅医療に携わる医師で、子どもの頃からその仕事を身近に見ていたこともあり、私も生まれ育った山梨で、患者さんに寄り添う医師になりたいと思いました。」伊藤さんが現在勤務する飯富病院は、無医村地区に12ヶ所の出張診療所を設け、医師が赴き診療しています。「こんなに遠くまで来てくれてありがとうと感謝され、行き来する疲れが癒されるだけでなく、自分の居場所も患者さんに作ってもらっている気がします。地域医療は患者さんの病気を診るだけでなく、生活・社会背景なども含めて関わっていくことが重要であり、それも地域医療の魅力のひとつだと思います。地元で医療ができることは私にとって大きな幸せです。」伊藤 千明さん飯富病院/内科医長いとうちあき03

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