ふるさと山梨-中学校版-(デジタルブック版)
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63第1章 ふるさと山梨を大観して第2章 心のふるさと富士山第3章 ふるさと山梨を見つめて第4章 私たちのまちを見つめて第5章 未来を考える資 料 編 大月市笹子には,1638(寛かん永えい15)年から伝わる伝統芸能があります。人形浄瑠璃「笹子追分人形」です。笹子が甲州街道の宿場町だった頃,街道第一の難所である峠にさしかかる頃に夕暮れとなります。旅人は宿を取ると他に何も楽しみがないことと,それまでの旅の疲れを癒いやし,英気を養うために,人形芝居を楽しみました。 現在,山梨県の無形民俗文化財に指定されています。笹子追分人形の公演の様子笹子追分人形が代々受け継がれているのは,「笹子追分人形保存会」の方々の努力によるものです。ぜひ一度見たいですね。 人形浄瑠璃は,日本を代表する伝統芸能の一つで,物語の語り・三味線・人形が一体となった総合芸術です。物語を語る「太た夫ゆう」と三味線を弾く「三味線弾き」の演奏に合わせて人形が演じます。人形は三人で一体を操る「三人遣つかい」の形を取っています。笹ささ子ご追おい分わけ人にん形ぎょう (人にん形ぎょう浄じょう瑠る璃り)「人形浄瑠璃」について■地域にある身近な伝統芸能を調べてみよう●古くから地域に伝わっている音楽について,継承されている方々から,お話を伺ったり,演奏の仕方などを実際に教えていただいたりしましょう。●日本の伝統音楽と世界のさまざまな音楽を聴き比べてみましょう。どのような点が違うのか,感じ取ったことを友人と伝え合いましょう。

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