ふるさと山梨-中学校版-(デジタルブック版)
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19第1章 ふるさと山梨を大観して第2章 心のふるさと富士山第3章 ふるさと山梨を見つめて第4章 私たちのまちを見つめて第5章 未来を考える資 料 編(2) 富士山の「何」が  認められたのか 富士山が「文化遺産」に登録されることが決まった理由の一つは,「富士山信仰」という文化的伝統が認められたことです。富士山には古来,神や仏が住んでいると考えられていました。その神仏への信仰を起源として,火山との共生を重視するとともに,山麓の湧水などの恵みに感謝する伝統が生まれ,さまざまな文化的資産が誕生しています。 二つ目は,普遍的意義をもつ芸術作品との関連性があるということです。富士山の姿は,昔からたくさんの絵画や文学作品の題材になっており,日本のみならず西洋のさまざまな作品にも影響を与えました。このようなことが世界から認められて,富士山は「信仰の対象と芸術の源泉」として世界遺産に登録されたのです。構成資産とは 富士山は,山そのものだけでなく,湖や神社,遺跡などを合わせて世界文化遺産となっています。そして,山梨・静岡両県にまたがり,信仰や芸術に関係ある文化財が広い範囲に点在しています。構成資産は全部で25件あります。●日本には2016(平成28)年7月現在,20の世界遺産があります。富士山以外にどのようなものが登録されているのか調べてみましょう。●今後,世界遺産としての富士山を守っていくためには,どのようなことが大切なのか考えてみましょう。鳴沢村忍野村西桂町山中湖村富士河口湖町身延町御殿場市裾野市長泉町沼津市富士市富士宮市小山町富士吉田市静岡県静岡県山梨県山梨県構成資産分布図新東名高速道路東名高速道路中央自動車道富士富士宮ふじさんかわぐちこ東海道本線岳南鉄道身延線新富士富士急大月線新富士IC富士IC沼津IC長泉沼津IC精しょう進じ湖こ本もと栖す湖こ西さい湖こ河かわ口ぐち湖こ山やま中なか湖こ忍おし野の八はっ海かい吉よし田だ口ぐち登と山ざん道どう須す走ばしり口ぐち登と山ざん道どう山さん頂ちょうの信しん仰こう遺い跡せき群ぐん人ひと穴あな富ふ士じ講こう遺い跡せき白しら糸いとノの滝たき吉よし田だ胎たい内ない樹じゅ型けい御お師し住じゅう宅たく(旧きゅう外と川がわ家け)御お師し住じゅう宅たく(小お佐さ野の家け復ふく元げん住じゅう宅たく)船ふな津つ胎たい内ない樹じゅ型けい河かわ口ぐち浅あさ間ま神じん社じゃ冨ふ士じ御お室むろ浅せん間げん神じん社じゃ山やま宮みや浅せん間げん神じん社じゃ村むら山やま浅せん間げん神じん社じゃ三み保ほの松まつ原ばら須す山やま浅せん間げん神じん社じゃ冨ふ士じ浅せん間げん神じん社じゃ(須す走ばしり浅せん間げん神じん社じゃ)須す山やま口ぐち登と山ざん道どう(現げん御ご殿てん場ば口ぐち登と山ざん道どう)大おお宮みや・村むら山やま口ぐち登と山ざん道どう(現げん富ふ士じの宮みや口ぐち登と山ざん道どう)富ふ士じ山さん本ほん宮ぐう浅せん間げん大たい社しゃ北きた口ぐち本ほん宮ぐう冨ふ士じ浅せん間げん神じん社じゃ富ふ士じ山さん域いき

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