ふるさと山梨-中学校版-(デジタルブック版)
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B巻  頭  言『ふるさと山梨 Yamanashi —郷土を愛し,未来を拓ひらく—中学校版』の刊行にあたって わたしたちのふるさと「山梨」は,世界文化遺産に登録された富士山をはじめとした日本を代表する山々に囲まれ,森林や清流,降り注ぐ太陽の光など,豊かな自然に恵まれています。そんな自然と共存してきた先人たちは,貴重な文化財や伝統文化などを私たちに残してくれました。また,ノーベル賞を受賞した大おお村むら智さとし先生をはじめ,山梨に育ち,郷土を愛する心をもち続け,日本や世界で活躍した人物も山梨にはたくさんいます。そして現在も,地域に根ざしたさまざまな活動・産業が人々の努力,協働によって営まれています。 ふるさとを知り,学ぶことは,今を理解し,未来への生き方を見つけることにつながります。山梨県教育委員会では,これまで中学生を対象とした『ふるさと山梨の歴史』(昭和62年),『ふるさと山梨の地理』(平成元年),『ふるさと山梨の社会』(平成3年),『ふるさと山梨 中学校版』(平成20年)を刊行してきました。 そして今回,グローバル化や少子高齢化,情報化や技術革新が更に進む未来に向けて,『ふるさと山梨 Yamanashi —郷土を愛し,未来を拓く—』を刊行することとしました。みなさんには,自立した人間として,伝統や文化に立脚し,志をもち,知識を礎いしずえとしながら,何が重要かを判断し,自ら問いを立ててその解決を目ざし,他者と協働しながら新たな価値を生み出していく力を養うことが求められています。この本をきっかけとして,ふるさと山梨県を深く理解し伝えていくことが,みなさん,山梨,日本,そして世界の未来を切り拓ひらいていく原動力になることでしょう。 中学生をはじめ県民の皆様が,ふるさと山梨について関心をもち,理解を深めていただくために,この本が広く活用され,よりよい山梨づくりに参画しようとする心が広がっていくことを切に願っております。 平成29年2月山梨県教育委員会教育長 守屋 守

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