ふるさと山梨-中学校版-(デジタルブック版)
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125第1章 ふるさと山梨を大観して第2章 心のふるさと富士山第3章 ふるさと山梨を見つめて第4章 私たちのまちを見つめて第5章 未来を考える資 料 編まちを守る 鳴沢村で想定している自然災害は,地震,土砂災害,富士山噴火です。地震に備え,毎年8月下旬頃に防災訓練を実施し,災害対策本部及び避難所の設営・運営を実施しています。また,土砂災害ハザードマップを作成し,大雨等の際に警戒する地域を住民に周知しています。富士山噴火に対しては,山梨県,静岡県と関係自治体が連携・協力し,富士山噴火ハザードマップの作成や広域避難計画を策定するなど,さまざまな取り組みを行っています。Where is this?Here in Narusawa, you can see illusions like “Kage-Fuji” and “Pearl-Fuji”. They are very beautiful.まちの功労者 富士山北麓に広がる鳴沢村には,500haの別荘地と3か所のゴルフ場が存在し,安定した財源が確保されています。1955(昭和30)年代以前の鳴沢村の産業は,農林業が主産業でしたが,大月市出身の志村寬氏が富士山地区にゴルフ場を建設し,別荘を分譲したことにより,その後多くの別荘や保養所が建設されました。現在では村税収入のうち別荘地からの固定資産税が大きなウエイトを占めるようになりました。この他にも,国道139号線,道の駅なるさわに隣接する富士緑の休暇村などの建設により,観光形態が通過型から滞在型へと変化してきました。鳴沢村の大きな発展に寄与した志村寛氏の功績は多大です。志し村むら 寬ひろし 鳴沢村には,約180haの農地が集落の周辺にあり,高原野菜の生産が盛んに行われています。キャベツは市場出荷やスーパーなどとの契約による出荷のほかに,道の駅の直売所などでも販売されています。この他,多くの種類の野菜が道の駅を中心に販売されています。7月からは,鳴沢村で生産された高原野菜の販売を目的に,ブルーベリー祭りや収穫祭などのイベントが開催され,試食コーナーなどには,県内外の大勢の観光客が集まり好評です。また,高原野菜を収穫できる「野菜収穫体験」も実施しています。 富士山麓特有の昼夜の寒暖差を利用して栽培されているとうもろこしは,糖度が高く,購入者からは好評を得ています。8月の最盛期には,県外からとうもろこしを求めに大勢の観光客が道の駅に訪れます。甘いとうもろこしの香りを生かしたショコラやアイスクリームも人気です。村と同じ名前を持つ「鳴沢菜」は江戸時代から栽培されており,山梨県固有の貴重な伝統野菜です。わたしたちのまちをつくる鳴沢村の農業鳴沢村産の「とうもろこし」「鳴沢菜」なぜ,鳴沢村産のとうもろこしは甘いのかな。「鳴沢菜」と「野沢菜」との違いは何かな。

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