ふるさと山梨-中学校版-(デジタルブック版)
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118西 桂 町1952(昭和27)年の町制施行により西桂町が誕生。昭和35年,境界変更により上暮地と小沼の一部が富士吉田市に編入され,現在に至る[ Nishikatsura, the city of the yamato fabric, Nishikatsura, the city where people and community shines ] 水と山と織物の里 にしかつらひとがかがやく,地域が輝くまち にしかつらわたしたちのまち人口4,499人 面積15.22㎢ (H27.10.1) 西桂町は山梨県の南東部に位置します。北は三ツ峠山を中心とする御坂山系,東は丹沢山系より続く御み正しょう体たい山さん塊かいに囲まれ,中央には富士山の溶岩流の上を桂川(相模川)が流れています。面積の80%近くを山林が占め,多様な動植物が生息しています。三ツ峠山は,富士山をはじめ,富士五湖,南アルプスなどの眺望が美しく,希少な高山植物も多く見られます。砂岩層からはサメの歯や600万年前の二枚貝やウニの化石を見つけることもできます。休日にはハイカーやロッククライマー,カメラの愛好家など,首都圏からの登山客が多く訪れています。 町内には網の目のように水路がはりめぐらされ,「水路の町」といわれてきました。豊富な水を利用して,近世より絹織物がさかんで,織物は現在も町を代表する産業となっています。最近は富士山や三ツ峠の伏流水を利用してミネラルウォーターの生産が行われています。西桂町の倉見山には「幻の花」といわれたクマガイソウの群生地があるそうね。この花の名前の由来や,花がどのように再生したか調べてみたいな。 谷村藩秋元三代の時代には絹織物(郡内織)の村々への普及だけでなく,用水工事等も積極的に行われました。西桂町域でも,絹織物の普及が行われる一方,暮くれ地ち・小お沼ぬま両村民を動員し,溶岩地を開削して池の頭用水と小沼用水が開かれました。歴史の窓から〜秋元時代の事績を追ってみよう〜なぜ,用水工事を熱心に行ったのかな。工事にはどんな苦労があったのかな。

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