ふるさと山梨-中学校版-(デジタルブック版)
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116道 志 村[ Green forest ・ pure river ・ rich history ] 緑と清流と歴史の郷わたしたちのまち人口1,743人 面積79.57㎢ (H27.10.1) 道志村は,神奈川県との県境に位置し,東西28㎞,南北4㎞と,細長い木の葉のような形状をしており,古くから「道志七里」と呼ばれています。 西端の山やま伏ぶし峠を源とする道志川は村の中央を太い葉脈のように縦貫しており,鮎やヤマメなどが棲すむ深い渓谷と清流の一級河川です。豊かな森林に育まれたその水質は極めて良好であり,100年近く前から神奈川県横浜市の水源となっています。面積の93.9%を森林が占める緑と清流のなか,人々は,豊かな自然の恩恵を受けながら暮らしています。  農産業が盛んであり,なかでもクレソンの出荷量は全国トップクラスで,クレソンを使った加工品なども生産されています。「道の駅どうし」は,農家から届いた新鮮な野菜などが並べられ,訪れた人々の憩いこいの場として賑にぎわっています。また,村内には数多くのキャンプ場が点在し,大自然のなかでのアウトドアが満喫できる人気スポットとなっています。横浜港唯一の給水船には代々「道志丸」の名前がつけられてきたそうです。そしてかつて,道志の水は世界の船乗りから「赤道を越えても腐らない」とたたえられました。 江戸時代中期に,静岡県の三島大社の流れをくむお神かぐら楽に付随する芸能として道志村神かん地じ地区に伝承されてきました。 おきゅうだいは人間社会に見られる出来事を喜劇化した,勧善懲悪の物語です。毎年,夏祭り等で五ご穀こく豊ほう穣じょう,家内安全を祈って賑やかに行われます。戦時中一時途絶えたものの有志を中心に復活し,現在も大切に受け継がれています。無形民俗文化財「おきゅうだい」正直さだけが取り柄の「おきゅうだい」が怖い鬼をやっつけるらしいよ。どんな物語なのかな。

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