ふるさと山梨-中学校版-(デジタルブック版)
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112富士吉田市1951(昭和26)年に3町(下吉田町・明見町・富士上吉田町)が合併して誕生[ Making use of the nature and culture of Fuji ・ building up both to create an independent and creative city ] 富士の自然と文化を活かし ともに築く 自立と創造のまち 富士吉田わたしたちのまち人口49,024人 面積121.83㎢ (H27.10.1) 富士吉田市の南部には日本の最高峰「富士山」があり,この富士山を水源とするわき水を起源とした桂川(相模川)が市の東側を南北に流れ,市の中央部には宮川などの支流が流れています。過去には富士山の雪解け時期に水分を含んだ大量の雪が土砂を含んで一気に流れ下り,麓ふもとの町はしばしば雪ゆき代しろとよばれる洪水に見舞われることもありました。 市街地が標高650m~900mに位置する高原都市のため,気候は非常に寒冷な一方で,夏季は涼しくて過ごしやすいところです。県の花も「フジザクラ」だね。この花の特徴は何かな。まちの花『フジザクラ』 北きた口ぐち本ほん宮ぐう冨ふ士じ浅せん間げん神じん社じゃは,富士山世界文化遺産の構成資産の一つでもあります。日やまと本武たけるの尊みことが富士山を礼拝する場所として定めたのが始まりという伝説があり,木この花はな開さく耶や姫ひめの命みこと,彦ひこ火ほの瓊に々に杵ぎの尊みこと,大おお山やま祗ずみの神かみの3柱がまつられています。本殿,東宮,西宮は国の重要文化財に指定されており,東宮は,武田信玄が建立したものといわれています。また,富士山の吉田口登山道の起点でもあり,古くから多くの参拝者がここから登と拝はいしました。 「吉田の火祭り」は,この北口本宮冨士浅間神社とその境内にある諏す訪わ神社の両社による例大祭で,約400年の歴史があり,富士山の山じまいの祭りとしても知られています。毎年8月26日の「鎮火祭」と,翌27日の「すすき祭り」の2日間にわたって行われます。「鎮火祭」では,約1kmにおよぶ国道に並べられた高さ約3mの大松たいまつ明80基あまりに火がともされます。また,これに合わせて吉田口登山道に沿った富士山の山小屋でも一斉に松たい明まつがたかれ,町と山は一体となって火祭りを繰り広げています。平成24年には,山梨県内では3件目となる国の重要無形民俗文化財に指定されました。歴史・文化財重さ200㎏にもなる大松明を,1日3〜4基作るそうだよ。職人さんは,どのように作っているのかな。

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