ふるさと山梨-中学校版-(デジタルブック版)
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100笛 吹 市2004(平成16)年に6町村(石和町・御坂町・一宮町・八代町・境川村・春日居町)が合併,2006(平成18)年に芦川村が編入合併して誕生[ The harmony of bustle, peace, and glitter, played by all ] みんなで奏でる“にぎわい・やすらぎ・きらめき”のハーモニー♪わたしたちのまち人口69,600人 面積201.92㎢ (H27.10.1) 笛吹市は,盆地底部の沖積低地と,甲府盆地の中央部を南西に向かって流れる笛吹川に南北に流れ込んでいる日にっ川,金かね川,浅あさ川,境さかい川等の扇状地と,その背後にそびえる御坂山塊の山々からなっています。総面積のうち,宅地は7.4%,農用地が20.2%,森林等が58.6%です。平坦な住宅地域から山裾にむけて果樹地帯が取りまき,その周囲に豊かな森林が広がっています。 産業は,第三次産業(商業)が最も多く,約6割を占めていますが,農業などの第一次産業も2割近くを占め,全国平均や県平均と比べてもかなり多くの割合を占めています。 また,全国屈指の温泉郷である石和温泉・春日居温泉は,山梨県の観光宿泊拠点として,四季を通じて多くの観光客を迎え入れています。石和温泉はいつ頃どこでわき出したのだろう。温泉の湧出で地域はどのように変化したのだろう。「甲斐の国 千年の都」 笛吹市の歴史は古く,縄文時代の釈しゃ迦か堂遺跡・一の沢遺跡からは貴重な遺物が数多く出土し,国の重要文化財に指定されています。また,古墳時代には岡銚子塚古墳や竜塚古墳,姥うば塚づか古墳,経塚古墳などが築かれています。 白はく鳳ほう時代には,甲斐国最古の寺である寺本廃寺,奈良時代には日本の律令体制の集大成として,甲斐国分寺,甲斐国分尼寺,平安時代には,甲斐国唯一の御み厨くりや等がつくられるなど,古代甲斐国の政治・文化の中心地であったことがわかります。現在の笛吹市は,古代甲斐の成立期から1519(永正16)年に武田氏館が甲府へ移転するまでの千年間,古代甲斐の国の中心であり続けた地域なのです。国分寺・国分尼寺がつくられるのに,笛吹市が選ばれたのはなぜだろう。甲斐国分寺想定伽が藍らん宮釈迦堂遺跡博物館

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