ふるさと山梨-小学校版-(デジタルブック版)
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15第1章第3章第4章第5章資料編第2章 世界中にある文化や自し然ぜんの中で,その場所にしかない特とく別べつなものは,人じん類るいにとっての宝たから物ものです。一度失うしなわれてしまったら,二度と取り返すことはできません。わたしたちの祖そ先せんから受けついできたそれらのすばらしい宝たから物ものを,未み来らいの子どもたちにしっかりと受けわたすことが,わたしたちのつとめです。 実は,富士山だけでなく河口浅間神社も世界文化遺産に登録されています。富士五ご湖こも,忍おし野の八はっ海かいも世界文化遺産です。富ふ士じ吉よし田だ市しにある北口本宮冨士浅間神社も,富士山へ上る登山道も,富士山から45キロメートルもはなれた静しず岡おか県けん三み保ほの松まつ原ばらも世界文化遺産です。 富士山と富士山のまわりの自然と,そこに生まれた文化すべてが世界文化遺産です。これらはいったいどんなつながりがあるのでしょう。山梨県立富士山世界遺産センターの展てん示じやホームページをきっかけに調べてみましょう。富士山と山やま中なか湖こ富士山さん頂ちょうを目ざす人々。山頂の鳥とり居いが目の前に登山者のライトと山小屋の明かりでうかび上がる登山道(富士山レンジャー撮影,山梨県立富士山世界遺産センター提供)(「夏の夜の光映」撮影 佐野達次)やがて富士山は神様のいる山としてお参まいりされるようになり,さらに時間がたつと,多くの人が,富士山に登ってお祈いのりするようになりました。山さん頂ちょうを目ざす人は,御お師しとよばれる人の家に泊とまり,きまりを教わりました。母の白しら滝たきなどの水で体も心もきれいにし,浅間神社でお参りをしてから,登山道を登っていったのです。世界遺産って何だろう北きた口ぐち本ほん宮ぐう冨ふ士じ浅せん間げん神じん社じゃ吉よし田だ口ぐち登山道御師の家(旧きゅう外と川がわ家け住じゅう宅たく)母の白滝

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