ふれあい特集号vol.42(デジタルブック版)
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11【問い合わせ先】 TEL 055-232-6671 FAX 055-233-6357山梨県立宝石美術専門学校仲 剛司教授貴石彫刻オオヨリ・TO LABO大寄智彦さん(平成11年卒)時代と業界が求めるスペシャリストの育成を目指しますふれあい検索山梨 宝石美術3年制移行の狙いは? 本校の使命は、県内の宝飾業界に実践的かつ専門的な技術や知識を持つ人材を送り出すことです。近年、業界からは、さらに高度な技能を持つ人材を望む声が高まり、この要請に応えるため修業年限を3年とし、充実したカリキュラムを展開します。新しいカリキュラムの特徴は? 最大の特徴は、専門的能力の養成です。2年間でジュエリー全般に関する知識と技能の基礎を修得し、3年目は、ビジネス、デザイン、プロダクトの三つの専門分野から、一つを選択してその分野を究めます。具体的にどんな授業になりますか? ビジネス分野では、グローバル化に対応するため、輸出入の知識や語学の修得、海外研修を計画しています。 デザイン分野では、業界ニーズに沿ったデザイン手法を学ぶとともに、近年不可欠になっているCAD(コンピューターによる設計)システムを使いこなせる技術を修得させようと考えています。 プロダクト分野では、企業と連携してビジネスシーンを想定した課題を設定し、いかに早く精度の高い商品を作れるかに挑戦するなど実践的なカリキュラムを計画しています。 いずれの授業でも3Dプリンターやレーザー溶接機など最新の機器を使用し、質の高い学習を目指します。ジュエリー産地という土地柄を生かしたカリキュラムもありますか? 地元企業との密接な連携は本校の特色であり強みです。企業でのインターンシップを2年次に必修化し、3年次の専門分野選択につなげることを考えています。学生にとって他にメリットは? 1学年の定員を現在の50名から35名に絞るので、親身できめ細やかな技術指導が受けられます。また、ジュエリーコーディネーターや技能士など各種資格の取得や、技能五輪へのチャレンジも支援していきます。宝美で学んだ知識や技術は今も僕の中で輝き続けている 彫刻研磨を生業とする家に生まれ、宝石に囲まれた毎日を過ごしたため、高校卒業後ごく自然に宝石美術専門学校に入校。宝石・貴金属加工を学び、祖父・父の工房に入りました。 近年はジュエリー加工の仕事が増えています。今年2月にはブランドを立ち上げ、甲府の中心市街地にショップもオープン。自ら企画・デザインした商品を発信しています。受け継いできた彫刻の技術を使いつつも、新しい発想でジュエリーを制作し、自ら販売するこの試みは、学校で得た幅広い知識があったからこそ可能になった挑戦です。 これからも、甲府が産地だった水晶と彫刻研磨の技術にこだわりつつ、時代に合った新製品を発信し、いずれは海外の一流産地と肩を並べたいと思っています。地元で活躍する卒業生■受験資格/高等学校を卒業した者(平成27年3月卒業見込みの者を含む)■推薦入学試験出願期間/9月24日(水)~10月15日(水)試験日/10月25日(土)試験内容/面接■一般入学試験出願期間/10月16日(木)~11月5日(水)試験日/11月15日(土)試験内容/小論文、面接水晶を使った大寄さんの作品。受け継いだ研磨技術と新しい発想が融合したジュエリーに仕上がっている入学生募集甲府市丸の内1-16-20 ココリ 7・8階

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