やまなし花の名所ガイドブック(デジタルブック版)
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16コチョウラン 山梨県内で生産されている花の中で生産額第1位の品目です。平坦地から高冷地まで広く栽培され、定番の白の大輪系をはじめ、中小輪系や、手のひらサイズのミニコチョウランなど、様々な品種が年間を通して出荷されています。また、県が育成したミニコチョウラン「優凪(ゆうなぎ)」は、花色は淡い赤紫で、花数が約20輪とボリュームがあり、花持ちが長い品種です。シンビジウム 鉢花ではコチョウランの次に、生産額が多い品目です。暑い夏の間、八ヶ岳南麓など標高の高い地域で花芽を育てた株が、年末に色鮮やかな花を咲かせ、全国に出荷されます。 通常は花芽を立たせて出荷されますが、最近では、コチョウランのようにアーチ状に仕立てたシンビジウムの人気も高く、出荷量も増えています。バラ 県内では、笛吹市御坂町で古くから切り花用として栽培されています。大輪やスプレーなど様々な品種が年間をとおして収穫され、京浜方面を中心に出荷されています。クリスマスエリカ スズランエリカをツリー状に仕立て、クリスマスの時期に開花させたもので、山梨県が栽培方法を開発し、県内生産者限定で栽培されている山梨県オリジナルの鉢花です。 北杜市や鳴沢村など主に高冷地で栽培され、12月に県内や京浜方面を中心に出荷されています。アッサムニオイザクラ 富士河口湖町を中心に高冷地で栽培されている鉢花で、桜に似た花の形と豊かな香りが特徴の山梨県の特産鉢花です。敬老の日のギフト用を中心に全国各地に出荷されています。生産者による育種も盛んで、地域オリジナルの品種が続々と開発されています。ピラミッドアジサイ ピラミッド状の花の形が特徴のアジサイで、平成26年から、県内全域で切り花や鉢花の生産が始まりました。県では、新品種の育成にも力を入れています。夏に白い花を咲かせ、秋には紅く色付くため、長い間花を楽しめます。パンジー・ビオラ 高冷地の冷涼な気候条件を活かし、富士北麓地域や八ヶ岳南麓地域を中心に、秋の花壇やガーデニング用として早期出荷を行っています。高冷地で育てたため、株が強く、花色も鮮やかで、花を長期間楽しめるのが特徴です。シクラメン 南アルプス市を中心に、県内各地で広く栽培されています。9月ごろから出荷されるポットのガーデンシクラメンから年末ギフト用の大鉢まで、様々な品種で品質の高いものが全国各地に出荷されています。やまなしの特産の花From Yamanashi Prefectureやまなしの特産の花やまなしの特産の花全国有数のコチョウランやシンビジウムをはじめ、県産のオリジナル品種や新品種が注目株!高い栽培技術により生産された特産の花たちは、株もしっかりしていて丈夫で長持ちし、花つきも良く、色鮮やかです。

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