50年のあゆみ
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山梨県消防学校創立50周年、誠におめでとうございます。心よりお祝いを申し上げます。 消防学校は、昭和40年の開校以来、消防職員・消防団員に対する教育訓練の場として、永きにわたり山梨県消防の発展のために多大な貢献をなされてきました。このことに敬意を表しますとともに心より感謝申し上げます。 この間、我が国は阪神・淡路大震災、東日本大震災などに見舞われ、それ以降も台風や集中豪雨、土砂災害などこれまでの経験では考えられなかった災害や事故が日本各地で次々に発生し、また、近い将来には東海地震や首都直下地震など大規模地震の発生も懸念されています。 このような中、地域の安心安全を確保し、住民の生命、財産を守るため、地域防災力の充実強化が求められており、消防団にはその中核として大きな役割を果たすことが期待されています。 消防学校におかれては、幹部教育などの各課程において、消防団活動や運営に係る教育訓練を実施するほか、災害現場などにおける活動の重要性に鑑み、現場指揮者の安全管理等に係る課程の拡充強化を図るなど、消防団員の一層の資質向上に御尽力いただいているところであります。 一方、少子高齢化の進展、就業構造の変化、地域コミュニティーの変容など消防団を取り巻く社会環境は変化しており、消防団員の確保など取り組むべき課題も生じています。 こうした社会情勢の変遷に正面から向き合い、課題の克服に取り組むとともに、関係団体との一層の連携に努めながら多様化する消防団活動の活性化を図り、地域防災の担い手として期待される役割を果たして参りたいと考えています。 協会と致しましても、消防技術や組織の強化など消防団員の教養訓練等を通じ、より活力に満ちた組織づくりなどに努めて参りますので、消防学校の皆様の今後一層の御指導、御協力をお願い申し上げます。 結びに、今日まで消防学校の運営に御尽力されました多くの皆様方に改めて敬意と感謝の意を表しますとともに、人材育成を担う山梨県消防学校の今後のますますの御発展と御活躍を御祈念申し上げ、お祝いの言葉と致します。 50周年に寄せて 一般財団法人山梨県消防協会 副会長 甲斐市消防団 団 長 花輪 貞夫 祝 辞 ‐6‐

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