50年のあゆみ
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山梨県消防学校開校50年の歴史を刻まれ、誠におめでとうございます。 開校以来、あらゆる災害から県民の生命、財産を守るという崇高な精神のもとに活動する多くの消防職員、消防団員を輩出し、山梨消防の発展に大きく貢献して参りました。 開校当時を振り返えると、甲府・富士吉田・都留・大月の4市に消防本部が設置されていて、職員数も少なく、昭和45年に峡北消防本部が発足し、以来、各地に消防本部が設置され、県下全域に常備消防体制が確立され仲間も増え、消防装備も年々充実されました。 私の同期生は、甲府地区消防本部から3名と大月市から入校した私の4名でした。 当時の消防学校は、住吉の山梨県職員研修所を間借りし、宿泊施設もなく少ない教材で、授業日数は15日でした。自宅から約2時間を費やし通学、坂名井史郎校長、山本直幸教官、七沢保教官、尾沢二郎教官をはじめ、部外講師に大変お世話になりました。訓練生は4名ですので、各個訓練はできましたが、部隊訓練、通常点検、ポンプ車操法などは部分的に、そして机上で 実施しました。 開校50年の歴史を刻み、教育訓練施設の環境整備は充実し、私の初任科時代には考えもつかない進歩、発展です。 全国各地に常備消防が発足し、消防費の増加により、消防署不要論が出た時期もありましたが、消防業務の需要が増大し、多くの消防関係者の努力により、消防業務の責務・認識を深め、消防体制の充実強化は目覚ましいものがあります。 今後も更に、消防学校はじめ、県下消防機関の進歩・発展、充実強化を心からお祈りいたします。 50周年に寄せて 昭和41年度初任教育(第2期)卒 業 元大月市消防本部 消防長 古見 金弥 筆者の初任教育修了証 寄稿文 ‐44‐

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